タイ国内旅行 22 チェンマイ南部 ⑫
旅5日目、実質最終日はチェンマイの古刹ワットプラサートドイステープ寺院。
チェンマイには10年前以上を含め、4度目の訪問で、初めての訪問です。日の出前に宿を出て標高1000m付近の寺院まで20㎞、、、でもものすごい登り勾配なので小一時間かかりました。
見るだけでウンザリとする階段です。でもまあ、写真の撮りようというか、実際には4-6段ごとに踊り場がある、階段ではあります。このように写真を撮ってしまうと、踊り場が見えませんが。
早朝なので参詣客はごくごく少人数。このアングル、この寺院を代表するものです。チェンマイ市内からも遠望できます。
本堂です。須弥山はありません。壁面に仏教説話が描かれています。、、、まあ典型的といえば典型的。
チェンマイ4回目にしてやっと来た、、、ということは、逆にいえば、自分の中では数あるタイ仏教寺院の一つではあり、次回の訪問は何年後?という感じなのですが、実は、この寺院、山頂部に設けられていて3面が展望台状態になっています。
バードウォッチングには最適。ハナドリなどが見られ、そういう意味では、次回のチェンマイでも行程さえ合えば来たいなあ、、、と思う場所になりました。
木の仏像が珍しい。前記本堂はコンクリート製、こちらの建築材料は木材。ペンキの無い時代、どんな塗装をしていたか不明ですが、虫よけの染料等で保護していたのでしょう、、、日本人としてはこちらのお堂の方が親しみを感じます、、、やっぱり日本は木の文化だからでしょうか。
国立公園内を奥へ進みます。実際、ここより奥に行くことを試みましたが、道が凸凹、舗装もはげた状態で、断念しました、、、。
ここはキャンピングサイトです。段々畑のようになっていて、随分下の段にもテントが張られています。鳥を期待して立ち寄りましたが、奥に進んでも鳴き声が聞こえず、残念。
鳥の撮影は、こんな感じのちょっと開けたところでないと、光量が足りず、また枝が重なり、十分にできません、、、ただ、木に咲く花とか、耕作地などがないと、鳥がエサを得る場所がなさそうで、鳥もいないようです。
英語だと、San Ku Ruins.すなわち、サンクの廃墟。日本語だとサンガと訳されている場合が多いようですが、仏教者が集って修行する場所です。
ここはドイステープ寺院からでも8㎞山奥。チェンマイ市内からだと30㎞近く山奥、標高1200mほどの真に人里離れた場所にあります。
歴史的に見ると、人里離れたところに隠遁するようにサンガが作られたようです。ただし時代が下ると、修行者の「生きる糧」を得る托鉢に便利なように、だんだんと人里近くにサンガが作られるようになり、今では集落の中にサンガ=仏教寺院が作られるようになっています。
そういった意味で、このサンガ跡は、仏教初期の遺構のような感じがします。
仏塔を作るレンガ、右端には本堂跡もみられ、建設に当たっては巨額の資財が投じられたようです、、、多分ですけど、チェンマイ王朝に繫がる縁者が、世を儚み隠遁する場所にと資財を使って作られたものなのだろうな、、、と。時代が下るにつれ、資金援助もなくなり、この場所だと托鉢に出るのも1日がかり、、、仏教の戒に「食事は午前中」というものがあるらしく、托鉢に出ると食事も取れないような場所なので、打ち捨てられてしまった、、、ということなのでしょう。
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