タイ国内旅行10 チェンマイ/ラムプーン/ランパーン⑮
ラムプーン市街から33km。国道を曲がる箇所でクンタントンネルの案内標識を見て左折。しかし橋までの間約9kmはほとんど橋梁への案内看板のみ。ラムプーン・ランパーン間鉄道での最難関工事は、タイ鉄道トンネルとして最長のクンタントンネルであり、土木史的にはTnの方が著名であったものが、絵になる橋の方が最近著名になったため、案内標識もBrに偏りがち。
橋詰は広場となっていて、列車時刻表もあり、インスタ映えする看板もあり。列車の遅れは日常茶飯ですから、川岸に張り出した茶店や両岸にはオサレな展望喫茶スペースがあって、列車待ちの場所に事欠くことはありません。
クンタントンネルはドイツ人技師が建設に携わりました。この橋梁についてはどの国の技術なのか確認できていません。
大戦中の逸話として、日本軍の物資輸送に使われたため連合軍の爆撃標的になることを恐れ、周囲の村人が橋を炭で真っ黒に塗ったとか。
สะพานขาวทาชมภู 隣接の駅名がターチョンプー、ターは渡し場、チョンプーは英訳だとローズアップル、梨のような味のする水っぽい果物。橋名もターチョンプー橋。
奇麗にカチッと作っています
バラストを乗せていますね。死荷重が増えますよね。支間中央で床組みが左右で突合せになっているので、その伸縮がレールに影響しないようにバラストにしたのでしょうか。
どうしても習慣でアーチリブを見てしまいます。側面は化粧したのか、打設痕が見えません。リブ天端から側面に回り込む水跡が見えませんので、ひょっとしたら天端は若干凹につくっているのかも。
中間支点上の待避所
縦材の補修補強、ファイバーを巻いているようですね
橋台上
ここの凹3列ですが、作るのは面倒ながら、凹があった方が、平滑な面より変化があり、陰影が付いていいですよね。
支間中央部、手すりが縁切りされています。
床組みも掛け違っています。床組みに無用の引っ張りを入れないためでしょうか
横から見てもよくわかりませんが。斜めに亀裂みたいなものが入っていますが、当初からの縁切り線なのか、アトで入ったものかは、遠いのでよくわかりません。
水面に映るダブルアーチって、斜めから撮影すると、口が開いたようでちょっと興ざめ、現地ではあまり考えていませんでしたけど。
橋詰、撮影ポイント
先ほどの所を、ちょっと引いて撮影。まさかこれが満杯になるわけではないでしょうが、ここを平日に列車で通過した際は、30人ほどいましたから、日曜日などは100人いても、おかしくないと思います
肝心の上り下りが書いていないんですよね。タイ人の中で、下りは奇数、上りは偶数ということを知っている人が何人いるのでしょうか。ちなみに2列目は客車か貨車かという記載です。
川の対岸側はゴルフ場で、列車通過を楽しむための観覧席が付いた喫茶スペースがあります。
川対岸から見た風景。川に張り出した茶店の裏側にトイレや駐車場があります。
グリーンの旗は見えませんが、手前3本のヤシの木の向こうがグリーンです、、、中国資本のようです
国道分岐点にはトンネルへの案内のみ
一旦道を曲がってしまうと、橋梁の案内看板のみ
チェンマイ大学図書館資料から
支保工写真、、、見た目非常にゴツイ
アーチは、2連同時に施工したようですね。まあ、バランスを考えれば同時施工がよろしいのでしょうけど、膨大な資材量ですね。建設作業中に洪水があり、上流から木材が流れてきて、支保工基礎に衝突、工事が遅れたとの記載があります
その洪水の際に活躍したのが象であったとか。滞留した木材の撤去に従事したそうです
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