Covid-19、4地域に収束
昨日のタイの感染者数は9635人と、上のグラフだと青線ですが、グラフから飛びぬけています。ただしこの値には6853人の刑務所内での感染者数が含まれていて、タイ政府としては、「隔離されている」ということから、「いずれはデータに計上しなければならないが、大勢に影響ない」としている感があります。
図中オレンジがバンコクの感染者数、緑がその他の県での感染者数で、ここ6日間、バンコクだけで、その他の県の総数を上回る勢いです。その他の県にはバンコク周辺の「濃い赤」県も含まれているものの、右肩下がりで全体的には減少傾向にあることが見て取れます。
タイ国内各県別の感染状況です。昨日5/17段階の図で見ると、発生地域が収束しつつあるように見えます。
緑と白は1~10人とゼロ人の県で、北部・東北部はすべて緑と白になっています。第3波発生後、早い段階から県間移動規制を行った地域であり、今となってはそれが有効であったと思えます。
図中で県名を揚げたのは、100人以上の赤、50人以上の橙、10人以上の黄色の県です。
上の図で「中部」には、「濃い赤」指定の1都3県が含まれるエリアです。
バンコク1843人、サムットプラカン155人、パトゥンタニ146人、ノンタブリ129人、そしてアユタヤ31人。政府の指定もさることながら、現実としてCovid-19が猖獗を極めている地域です。最近ではスラム街、外国人作業員宿舎での集団感染が積極調査で明らかになっています。
第二波ではエビ市場で働く外国人で集団感染が広がったものですが、同じような切り口で集団感染が発生している状況です。
東部3県は、パタヤのあるチョンブリ県が一段落しつつあります。特徴的なのは、チャンタブリです。小生にとってチャンタブリは果物の生産地ですが、輝石宝石の産地であり、海外、特にアフリカから買い付けのために多くの人がやってくるようで、その人たちで感染が広まっています。入国時の検疫をすり抜けたものなのか、彼らの日々の生活様式が感染しやすい環境なのか、詳報はありません。
西部の4県は、バンコクに近く、ナコンパトムとサムットサコンはバンコクに隣接し、バンコク大都市圏orバンコク首都圏の一部であり、良くも悪くもバンコクの影響を強く受けています。
南部の3県で、ソンクラーは南部の商業中心、スラタニはサムイ島がある観光県です。一般に、南部は規制が緩いところがあります。
地図を見ると、半島東岸に黄色が集まり、西岸は緑になっています。この辺りは熱帯モンスーン気候で、この時期、東岸は多雨、西岸は少雨になります。西海岸の方が人間活動が活発になっているからかなとも思われます。
++++
5月中は、「あきらめている」というか、チョンブリもまだ「赤」指定ですし、あと半月間は厳しめの規制に甘んじるのかなと思っています。
現時点の大きな規制の見直しは1か月ごとなので、6月になって、ある程度、県間移動が自由になって欲しいものと思っています。
最悪、バンコク首都圏のみが「濃い赤」or「赤」で残り、それ以外が緑or白になれば、第二波の収束段階とほぼ同じ状況であり、新しい展開になるのではと、期待しています。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。