長秒時ノイズリダクション
天体部員であった10代後半から20代前半の頃に感じたこと、
「天体写真は技術だ」ということを今また感じています。
長秒時ノイズリダクションは星空撮影にとって必要な措置のようです。
デジカメに使われるCCD素子はいろいろな条件でノイズが発生しますが、発生原因は
露出時間、ISO感度、気温だそうで、
露出時間は長くなれば長くなるほど、
ISO感度は高く設定すれば高いほど、
気温は高ければ高いほど、
ノイズが発生するようです。
星空撮影だと、下記の状態下での撮影になります。
① 長時間露光になる(一般に10秒程度以上)
② ISO感度を高く設定する(時にISO10000くらいまで)
ノイズ発生要因の長時間露光と高ISO感度の条件がそろうことになります。
CCD素子に発生するノイズは、同じ露光時間、同じISO感度、同じ気温だと、同じ場所に
同じ強度のノイズが発生するという特性があるようです。
この特性を生かしたのが、長秒時ノイズリダクション機能のようです。
これを手動で行う場合、
A 星空写真を撮影する
B レンズキャップをして、同じ露出時間、同じISO感度、同じ気温条件で撮影する
Bの処理により、ノイズだけのデータが取れます。
コンピュータ処理で、データAからデータBを差し引くことにより、長秒時ノイズが
消え去るようです。
花火の写真を撮る時、長い露光時間にすると、写真を撮った後、カメラが止まったような
状態になります。これはカメラが長秒時ノイズリダクション作業を行っているからです。
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