カメラを夜空に向けて
パタヤだと記念撮影的に夜空にカメラを向けることはありますが、星が写っていることはあまり期待しません。
今回、カンボジア国境では電視観望と並行してカメラを夜空に向けて撮影しています。
左手前が広角カメラによる星空撮影。
右奥が電視観望セットです。
この時は2晩目。
白い部品が二つありますが、下の白い部分は器具を緯度の分傾ける装置です。
上の白い部分は北極星周りにカメラを回転させる装置です。
二つのキーポイントがあり、一つは緯度の分(北緯12.55度)傾けるということ
もう一つは軸を北に向けること。
電視観望装置でも同じなのですが、下の地面は水平でなく、かつザクザクの土砂が表面を覆っているため、水平を出すのが非常に面倒、、、これは今後工夫が必要となる点です。
水平さえ出せれば、器具はあらかじめ緯度の分、傾けてあるので、北極星の仰角に一致させることができます。
器械に水準器が付いていて水平をこれで確認するようになっていますが、これでよく水平が分かるものだ、、、なかなか気泡を中心に合わせられません。足でザクザクの表面を掻きわけて、三脚の長さを調整して水平を出しますが、本当に大変、、、
北極星の向きはカシオペアや北斗七星から見て、「あの辺だろう、、、」。
ピント合わせも大変。
何となくのイメージで、星は無限遠(∞)あるから、∞のマークに合わせればいいだろう、あるいはピント調整はカメラの自動に任せればいいと思いがちですが、大きな間違えです。
上記2枚は、左が目で見てピントを合わせたもの、右がカメラのオートフォーカス。
天体関係のウェブサイトのいずれを見ても、「オートフォーカスは使うな」とあります。
また、ピントリングの∞でピントは合いません。レンズが温度により伸び縮みして距離が一定しないようです。
一口に目でピントを合わせるといっても、それも大変で、最後はピントリングを廻したり戻したりして、だいたいこのあたりだろうという感じです。
カメラによる星空撮影については、しっかりとした写真が撮れれば、その先はありません。夜空そのものは変わりないからです。
人によると「星景写真」といって風景を写真に写し込んだものを作品として仕上げます。この場合だと、構図をいろいろと考える必要がありますが、私の場合だと、とりあえず星座が入れば、それがOKなので。
そういう意味であれば、とりあえずのところ写真は撮りましたので、目的は達成できましたが、まだ何点か調べてみたいことがあり、今晩もカメラを夜空に向けるつもりです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。