きょしちょう座
星座名はひらがな/カタカナで書くのが基本なので、見慣れない星座名が出てくると
戸惑います。「きょしちょう座」もその一つ。
「きょしちょう」と言って、何なのかがすぐに思い浮かぶ日本人はいないんでしょうね。
「巨嘴鳥」と書くようで、大きなくちばしを持つ鳥という意味です。
鳥の分類では「オオハシ科」というものがあり、キツツキの一種です。
オオハシ=大嘴と書くと思われ、意味合い的には巨嘴と同じになります。
タイはキツツキの種が多いですが、「オオハシ科」の鳥はいません。
主として南米大陸にいる鳥のようです。
Wikiから借用した写真だと、上記のような鳥をいうようです。
私が日ごろ愛用しているプラネタリウムアプリだと、上記のような感じ。
星座の多くはギリシア神話から題材が取られ、これにアラビアの天文学が融合して作られています。
南半球の星座は、そういった古くからの伝説によらず、近世になって天文学者が適当に宛がったものなので、星の並びを見ても、「きょしちょう」を想像することは難しく、実際、
上記アプリの星のつなぎ方と、国際天文連合の星図に記されている星のつなぎ方は全く
異なっており、巨嘴鳥を思い浮かべることは難しいです。
上記が国際天文連合のきょしちょう座の星図ですが、もともと、星空にぽっかりと開いた
隙間にきょしちょう座を入れ込んだため、一番明るいα星でも3等星であり、星座としては、
パッとしません。
ただし、きょしちょうの足元に、丸に十の字の「球状星団」の印が二つあり、その近くに
モワモワとした記載ががあります。
球状星団はNGC104とNGC362で、二つとも肉眼で見えるほど大きなもの。
望遠鏡の発達していなかった発見当時は、恒星として登録されていたようです。
モワッとした小マゼラン雲があり、
右の大きな球状星団がNGC104、左上がNGC362。
昨日まで、きょしちょう座に関する私の知識はほぼゼロでしたが、今日は一日、いろいろ
調べたので、星座のある位置から大体の星の並びも含め、ずい分と親しみのある星座になりました。



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