タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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大麻規制法 頓挫

 タイの国会で審議中の大麻規制法は廃案となったようです。


 大麻規制法は野党から提出された法案で、基本的にいうと、大麻の使用を大幅に制限しましょうというもの。
 基本的には医療目的に限り、使用にあたっては医師の関与を強め、年齢制限とか、商品表示について定めるものとなっています。


 この法案審査停止を望んだのは野党だということが読み取れ、なんでなの?と思った次第
 タイの政情の複雑さというか、政治機構の恣意性に改めて驚きました。


 野党が自ら出した法案をひっこめた背景として、
① 国会の委員会において、大幅な修正が行われたこと
② 野党提出であり、政府の法務部門や関連機関から承認を得られない可能性があること
③ 麻薬リストから大麻を外したこと自体を廃止させるべきとの意見があること


 麻薬リストから大麻を外したのは公衆保健大臣権限であり、③はある面真っ当な意見。
 ①は意見調整の結果であり、これ自体は✕というのもおかしな話。
 ②は抑々論として、野党からの議員立法が認められないというおかしな感覚。


 ともあれ、各省庁の省令で未成年者に対する規制や、商品表示規制などは実質上行われており、現政権の首相派閥と連立与党の連携のきずなが「大麻の使用」ということだけなので、現政権が大麻使用を大幅に規制するようには動かないだろうなとは、横から見て思うこと。