タクシーの活用
まあ、日本ではできないでしょうという、お話。
タイ国内で宅配便を行っているKellyでは、1週間ほど前、配送すべき荷物が各支店で山済みされ、配送できていない、、、という新聞記事が掲載されました。
一つには外出抑制で通信販売での商品購入が活発になり配送荷物が増加したこと、また一つにはレストランが持ち帰りのみとなりUber-Eatなどのデリバリー業者とバイタク運転手の取合いになり運転手が集まらなくなったこと、、、など。
一方で外出抑制から市内のタクシー業界は一転不況となり、タクシー運転手は大量解雇に、、、どこかの国でも問題になっていますね。タクシーだと駐車場の問題からUber-Eatみたいな食材持ち帰りには参入できないという課題も。
そこで、配送荷物が増えバイタク運転手手配に悩むKellyがタクシーを活用することになったとのこと。タクシーは配送センターに来ればよいのスペースも十分。
見た目、何だこれはという車内ですが、食材と違ってドライだし、何軒かまとめて運べばそれなりに効率的、運ちゃんには現金収入の道が開けました。
日本は江戸時代から、株仲間みたいな感じで他からの参入を防ぐ仕組みがあり、それがまた危機の時にもちょっとやそっとでは壊れない社会システムになっているわけですが、臨機の対応はできない国になっていますよね。また一つの業界を守るために他の業界が苦労するみたいなこと、今日の話題であれば物の輸送業と人の運搬業との垣根みたいなもの。
例えば世界で最も優秀な自動車を作りながら、頻繁かつ高額な車検制度を維持し、コスト高から若者の自動車離れに繋がっているなど。車検制度などは臨機の対応どころか、10年20年あるいは世代というサイクルで見ても、旧態依然。
結局、日本って、ちょっと先に文明開化し、いろいろな法体系を海外から学び、安全安心な国を作り上げてきたわけですが、タイに住む身で見れば、がんじがらめに自分たちを縛り上げ、それでも私たち生きています、、、といっているみたいに思えます。
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