知事の左遷
水曜日にプーケット県知事の異動が発表され、現プーケット県知事はペチャブリー県知事として転出、現ペチャブリ―県知事はチャイヤプーン県知事に、そしてチャイヤプーン県知事が新たにプーケット県知事に任命されるそうです。
なお、県知事は中央の役人が地方に派遣されるもので、勅撰官であるらしく異動は王室の承認を待って実施されるとのこと。
なぜこの時期に?とは思いますし、これを報じたBangkok紙は明確に言及していませんが、プーケット県は人口わずか40万人弱の県でありながら、Covid-19の感染者数はバンコクに次いで2番目に多く、かつ、バンコクで終息に向かっているときもプーケットの感染者数は増加が急で、知事の判断ミス(あるいは何もしない無能)ということでの左遷なのだろうという感じが、記事の行間から読み取れます。
日本にも江戸時代、3つの大名家を玉突きで転地させた事例があるようですが、まっさらな状態で3つの県を比較すると、知事の格はプーケット、ペチャブリ―、チャイヤプーンの順じゃないかな、と思うわけです。
プーケットを第1位にしたのは世界的観光地であり錫の産出地であったことから貿易の拠点のようなイメージがあるからです。
ペチャブリ―は首都バンコクから100㎞。中央に近いので第2位。
チャイヤプーンには行ったことありますが、ド田舎という感じしかなく第3位
しかしプーケット県知事は左遷なので、格上の県に栄転させるのはおかしいはずであり、また、プーケット県が困難に直面している最中であり、それなりの大物知事を持ってくる必要もあるわけです。
3知事を玉突きで動かしたということは、やっぱりプーケット県が最上格なのだと思います。ペチャブリ―とチャイヤプームを比べると人口が2.4倍。人口に応じて予算が増えるとすれば、チャイヤプーム>ペチャブリ―なのか、、、。
まあ単純に、有能な県知事がチャイヤプーン県知事であり、現プーケット知事の体面を保つため、間にペチャブリー県を挟んだだけ、、、ということだけなのかも。
タイは基本、中央集権の行政組織なのと、100以上ある王室一族が中央省庁にごろごろいて、名誉職的に知事となって地方行政のトップになる、、、平安時代の国司みたい感じなのでは。
となれば無能なのは当然で、危機的状況で臨機に振舞えるわけもなく、左遷は左遷であるにしても本人を傷つける形にはしない、、、のかもしれません。
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