タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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棋譜を見る

 藤井王将の王将防衛第1局目が終わって、将棋連盟の「棋譜中継」をもう30回近く見たかもしれません。92手投了分で約3分、、、だから1時間半以上。
 手の流れはもとより、もうだいたい指し手は覚えてしまいます。


 持ち時間8時間、2日に分けての対局なので、一応、建前的には初日降りゴマから封じ手まで、二日目封じ手開封から終局までYoutubeをつけっ放しにして見ていましたが、二日目のメイン画面はアマチュアが聞き手で頓珍漢な会話に嫌気がさし、アングルが選べるので解説聞き手音声なしの将棋盤しか写らない天井カメラだけを見ていました。

 私が見ているのは将棋連盟の棋譜中継ですが、主催者毎日新聞の方を引用した方が良いと思うので、毎日のWebサイトから。


 この場面、手前先手側の王様の周りには金銀3枚の守り。対して上側(奥側)の後手の王様の周りには金が1枚だけで、すぐ目の前に先手側の銀があります。


 AIの評価だと後手が若干有利なのですが、それはコンピュータ同士が戦えば後手有利というだけで、実際に盤を挟んでいるのは生身の人間。
 だから単純に言って、先手藤井王将の有利な局面。

 後手が5五角と打った局面。5五角はAIが示した最善手です。
 この角は6六の桂馬を取るために打たれたものですが、すぐ後でこの角は先手側の駒台の上に乗ってしまいます。角と桂馬の交換で後手には不利な取引ですが、そうせざるを得ないくらい後手は敗勢なわけです。
 この段階でも、AIは先手若干有利程度の判定です。
 もちろん、解説者の森内元名人は、後手は指す手がない、不利を認識しているはず、と。
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 今は将棋中継といえばAIの評価が必ず画面に映し出され、AIが推奨する最善手も表示されます。将棋を見るファンの多くが、AIの示す手を対局者が指せるかどうか、「答え合わせ」しているだけとの酷評もあります。


 かく言う私も、AI表示に一喜一憂していますが、AIを頼りに自分なりの形成分析をしたいものと、対局の後はいつも、棋譜中継を繰り返し見て、勉強しているところです。