まだらの紐
シャーロックホームズシリーズで一番人気は「まだらの紐」とのこと。
最近、Youtubeで朗読ものを聞いていますが、5人くらいの方がそれぞれ自分で翻訳したもの、版権の切れたものを朗読して動画投稿されており、これらの動画を延べで言うと10回以上、視聴しています。
聞いていて??と思う点が何点か。
① 前半部分でまだらの紐が住まい近くに定住するジプシーたちが頭に巻くまだらの紐ではないかと疑われ、犯人がこのジプシーたちではないかと被害者女性が述べている点
シャーロックホームズは、この疑いについて特に取り上げもせず、ワトソン博士が一人、思いを巡らせるだけで終わっています。
② 翻訳によっては、「バンドだ、、、」と叫ぶシーンがあり、なんか唐突だなと感じる点
まだらの紐、原題はThe Adventure of the Speckled Band
Speckledは「小さなはん点のついた」というような意味。
そして紐はBandという言葉が使われています。
叫び声のバンドはここから来ているようです
bandの第一の意味としては紐、ベルトなどで、表題の「まだらの紐」そのものを表わしています。
bandの二つ目の意味として、音楽のバンド、一団、群れ、文化人類学の集団があるようです。この第二の意味で表題を読むと、まだらの紐を頭に巻きつけた人たち、、、とも読めるようです。
まだらの紐は最終部分、悪の主人公ロイロット博士の頭に毒蛇が巻き付いているところで初めて姿を現すので、それまで読者の頭の中ではまだらの紐が何なのか。
ひも状の何か、まだら模様のヘアバンドをしたジプシーなのか、わからないわけです。
英語母語話者ではないので、こういった楽しみは私にはできないわけです。

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