タイ全土 雨季の終わりはいろいろ
今日の研究テーマは、「タイの雨季明けはいつか?」ということ。
パタヤに住んでいるので、ざっくり11月くらいからは星が見えだすというイメージはあり、ホテル料金のオフシーズン/ハイシーズンの変り目もおおよそこの頃。
毎年、寒季入りについてはタイ気象庁からの発表があり、早ければ10/20頃、平均で11月入ってすぐくらいになります。
このタイ気象庁発表の寒季入りはタイ南部を除いてタイ一律に決めるもので、パタヤのあるタイ東部、バンコクのあるタイ中部、カンボジア国境方面のタイ東北部、ビルマ方面のタイ北部すべて同じ日になります。
何となく、タイは一律に寒季明けになるのだと思い込んでいました。タイ気象庁の説明として、南風が北風に変わるというような表現があり、風は一連繋がっていますからが、同じ日に寒季入りしてもおかしくないと思い込んでいましたが、本当にそうなの??という素直な疑問が頭の片隅にはありました。
パッタヤー の気候、月別の気象、平均気温(タイ) - Weather Spark
これはこのところよくお世話になっている地点ごとの雲量を示すグラフでパタヤのもの。
上の灰色は「本曇り」、その下に「ほぼ曇り」、ここに曇りと晴れの境界があり、その下に一部晴れ、ほぼ晴れ、快晴となっています。
グラフに赤矢印線を書き入れました。
これは曇りと晴れの境界が20%の線をクロス位置を示しており、4月中旬から晴れが20%以下になり、10月中旬ごろから晴れが20%以上になる、、、というように読み取れます。
先のグラフをタイ全土で見た時の図が上図です。
タイ南部アンダマン海側のプーケットも、またタイランド湾側のソンクラーも、11月下旬にならないと晴れが20%を越えない形、すなわち雨季が後ろにずれ込みます。
これはタイ南部がその他の地域と異なってモンスーン気候帯にあることも関係しています
一方で、タイ北部のチェンマイやタイ東北部のコンケーンでは、パタヤより早く9月下旬には晴れの比率が20%を超えるということが読み取れました。
上記の知見からタイ北部タイ東北部における各想定観測地で、晴れが20%以下になる期間を調べたものです。逆にこれ以外は晴れが20%を超え、星を観察できる可能性が高まることになります。
傾向として西方面よりは東、そして北に上がるほど早い時期に晴れが20%を超えるという傾向が読み取れます。
タイ最北部チェーンセン辺りまで行けば、9月15日ごろには晴れが20%超える
タイ北部ラオス国境沿いであれば、9/20過ぎに晴れが20%を超える
、、、もちろん、年によって前後するのでしょうけども。
実際には晴れになっても満月が煌々と出ていれば星見は出来ないわけです。
今年9月の新月は9/15となっています。
奇しくもタイ最北チェーンセンで晴れ間が20%を超える日です、、、
でも冷静になって考えると、バリ島では9月の新月期、40%程度の晴れ率が確保されるので、どちらが星見の可能性が高いのか?といわれると、バリ島なんでしょうけどね。
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