トンネル水没
タイで唯一、「動物の道」を確保するために、道路をトンネルで覆った場所があります。
パタヤからタイ東北部(イーサン)ナコンラチャシーマに向かう国道304号にその区間はあります。
地形的にはもともと谷筋だったようで、このトンネルの横に川があります。
もともとの道路計画では川に沿って道路が作られいましたが、この区間は世界自然遺産カオヤイの中にあり、動物が森と森を伝い歩く途上に道路が計画されたため、道路の上にアーチ状の蓋をかけ、その上に覆土することにより、動物の道が確保されたというものです。
通常の山岳トンネルはトンネルの中央が一番高く、両坑口が低い位置に計画され、トンネルで発生する湧水等が自然流下するようになっています。
このトンネル区間では道路方向の排水勾配が取れていないのか大雨になると水没します
困ったことにう回路がありません。世界自然遺産内なので複数の道路を作れないようで、100㎞以上の大きな迂回が必要になります。
まあとにかく、片側1車線程度は車が通れるようです
通常、道路は道路センターが高く、両路肩が低くなるように設計します。路肩側に排水路があり道路横断方向に水が流れるようにするためです。
東南アジアでは橋などの構造物が多い区間では道路センターを低く両路肩を高く作ります。排水を道路中央に集中させ道路排水管も道路中心に設置します。排水系統が1本になりお安くなるという考えのようです。
ともあれ、この区間も道路センター側が低い横断勾配になっているので、上記の写真だと路肩側が高く水深が浅いので、そこを車が走っている、、、という図です。
どこから押したのかな?
多分、路線バスだと思いますが、押しているのはお客さん?
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