タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

デリンジャー現象

 引き続き、Youtubeで高校の履修内容を視聴していますが、次は何を視聴しようかと拾い見しているなかでのこと。


 「地学」はどうだろうかとある動画を1本見た中で出て来た説明資料。


① 太陽でフレアが発生し、荷電粒子が放射される
 (荷電粒子はイオンのようなものと説明される)
② デリンジャー現象が起きやすくなる
③ 放射されたX線が地球に届くと電離層で通信障害が発生する
④ この層で電波が減衰して通信障害
とあります。 


 動画ではこの各条が読み上げられて、それでお終い。
 太陽フレアは前のページで説明されているのでまあいいかとは思いますが


・フレアが発生するとどうして荷電粒子が放射されるのか?
・放射されたのは荷電粒子であってなぜそれがX線と表現が変わるのか?
・X線と電離層の関連、電離層と通信障害の関連、「この層」と電波の減衰の関連?
 高校生が真面目にこの資料を読み、講義を受ければこれぐらいの疑問が出てきます。


 私が思うに、この資料の最大の問題点は、「この層」だと思います。
 地球を囲む電離層は何層かに分かれていますが、太陽からのX線が増えると最下層のD層と呼ばれる層の密度が増え、地表近くで発した電波がこのD層を突き抜けて上層の電離層に到達することが無くなります。地球上の電波は上層の電離層に反射して遠くに電波を飛ばしているので、低い層の密度が増えると電波通信が遠方に通じなくなり電波障害発生ということになります。
 資料では下の青い層を「→」で指し示して「この層」としているので半分は正解ですが、「下層の」という言葉を補わないと電波障害がなぜ起きてしまうのかが理解できなくなります。


 「デリンジャー現象」をネットで検索すると、例によって関連記事が多く検索できますが、一連の仕組みを解説した記事は少ないですね。
 例えば上記でも「なぜD層の密度が増えるのか」については、ネットで調べることはできませんでした。こういう疑問の積み重ねが学びの原動力になるのでしょうけどもね。