昨晩の星見
昨晩寝る前に、星見遠征用のセットを用意。
これにiPadを加えれば準備完了。
午前2時半起床。
低空領域だとカノープスと木星が見えるだけ。天頂方向にはマアマアの星。
外に出るかベランダで見るかを天秤にかけベランダを選択。
撤収直前、午前5時ちょっと前の空。
二つのビルの間辺りが真南で、りゅうこつ座のマルケブ、アスピティスケ、アウィオル、デルタ星が見えています。
多分どの星々も東京あたりからだと緯度の関係で見えない星々です。
このところ、Φ203㎜で近赤外カメラを使った天体撮影に取り組んでいて、ほぼ実用段階になっています。
上記は近赤外でのΦ203㎜合焦状況。ジャスピンです。カノープスを使っています。
システム上の問題点はまだ残っていて、Φ203㎜に同架させたΦ40㎜鏡筒で自動導入しようとしていますが、画角中央に導入できていません。
赤道儀がまず機械的に目標天体方向に向いた後で、プレートソルビングで星の配置を分析し、ズレを計算して望遠鏡の向きを修正します。その後、再度分析計算し位置を微修正、、、これを数回繰り返して画角中央に目標天体を導入します。
問題は、最初の移動、その後の分析計算修正作業は行われるのですが、どうしても画面中央に天体を導入できません。ただし画角内には導入できているので、画面を見てハンドコントローラーで画角中央に移動させている状況です。
画像はうさぎ座M79球状星団です。
試撮りの結果です。
赤道儀の設置精度が悪いためか、自動追尾精度が非常に悪く、星が点像になりません。
これはその中でも星がほぼ点像になっているものです。
先人によれば球状星団は近赤外線撮影のメリットはあまりなさそうだとのこと。
「ダーク」の画像です。ブログに載せてしまうと消えてしまいますが、ほぼ全面に渡って細かい白い点々が写っています。この点はカメラセンサの初期欠陥や温度ノイズです。
撮影ではこのダークを撮影して、現像段階でこの白い点々を減算処理して点々を消す作業を行います。
昨晩、ダークを撮って奇麗に仕上げようとした撮影は星がブレブレで、試撮りで星が点像になっている画像はそれ用のダーク画像がないという悲しい状況。
これも試撮り。ダーク処理なし。画面荒れ気味です。
近赤外線撮影ではHα線を含んでいて、Hα線は励起した水素が安定軌道に戻る際に発するバルマー系列の電磁波なので、こういった赤い星雲にも効き目があります。
このオリオン大星雲はカラーカメラできれいな画像になりますが、遠方銀河は概してモノトーンです。
遠方銀河をモノクロカメラで撮影する意味は、モノクロでもカラーでも見栄えがあまり変わらないというのも一つの理由です。
またモノクロカメラの方がコントラストがつきやすいので淡い銀河をあぶり出してもくれます。
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