200年に1度 小惑星の一等星前面通過
今回は小惑星Leonaとオリオン座の一等星ベテルギウスが主人公
ベテルギウスまでの距離は642光年
ベテルギウスの直径は6億17百km(太陽の887倍)
表面温度3500K
オリオン座にあります
このベテルギウス前面を小惑星Leonaが通過したという現象
12月12日午前1時14分(国際標準時)
現象がみられるのはごく狭い幅の地域で主としてヨーロッパ。
恒星は非常に遠いところにあり、また前面を通過する小惑星は直径50㎞ほどの天体なのでそれが重なり合わせて見られることなど極めてまれで、同種同規模の掩蔽(天体が天体に隠される)は200年に一度とか。
https://twitter.com/i/status/1734388913941123537
2023.12.12 - Asteroid (319) Leona occults Betelgeuse - LIVE - YouTube
小惑星がベテルギウス前面を通過中 (動画の34分39秒)
Youtubuで、「betelgeuse」で検索すると、幾つかの掩蔽ショーのライブ画像が見つかります。いずれも無編集に近い長大な長さです。
上記動画は1時間弱の長さで、「いつ起きるか」が右隅にあり比較的わかりやすいもの
こちらは小惑星通過2分33秒前の画像
大きく輝いていたベテルギウスが前掲のように小さくしぼんだように見えました。
この天体現象には非常に細緻な計算が必要ですが、
・ベテルギウスの表面は非常にあやふやで、どこからどこが表面だか不明
・小惑星Leonaは楕円のように見える天体で、ベテルギウス前面通過時にどういう向きで交差するか計算では求まらない
ということでベテルギウスが完全に隠され一時的に消える(皆既)か、中心を通過してもLeonaの見かけの大きさが小さく金環になるか、あるいは中心を外れて減光で終わるのかは、実際に観測するまではわからないという状況でしたが、今回は「減光」だったようです
こうやってデータで見ると確かに減光したのだなと





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