チャオプラヤ川源流のアーチ橋
3つのアーチ状の構造からなる「アーチ橋」です。
右側の地面に落ち込むような曲線は龍の両足のように見えます。
茶色く見える2本のアーチは、写真左側部分ではその上面が通路になり、中央部から右にかけては歩廊の屋根になります。上部アーチは死荷重にしかならず、構造を支えているのは中に挟まれるアーチで、鉄骨構造で鉄骨上面と鉄骨内部が通路になっています。
アーチ橋の架橋位置
左側はチェンマイから流れ下るピン川
右側はナーン県から来たナーン川
ここ以北のタイ北部に降った雨水が流れ下って合流します。
アーチ橋は両河川の高水敷に架橋されていて、アーチの下に護岸が張られているので洪水になるとアーチ橋は「河川に架かる橋」になります。
アーチ橋の元にあるチャオプラヤ川元標
昭披耶河(チャオプラヤ川)水源0公理
ここの辺の書きっぷりは中国語的?
当地ナコンサワンは中国人が作った街だからでしょうか。
龍が刻み込まれていますが、この橋のモチーフは龍なのかもしれません。
上流側から見たアーチ橋
アーチ左側下部にコンクリート構造が見えますが、この構造天端に橋を支える支承があります。
すなわちあくまでも河川内なので、水位がせり上がった時にもアーチ上部工が水に浸からない構造になっています。
アーチ下部
写真奥側のアーチ支承部は両側に支承隠しが設置されています、、、細かい配慮。
ちなみに手前側の支点はコンクリート下部工に剛結(埋め込みボルトで接合)されています。
下流側から見たアーチ橋
3つのアーチのうち、中に挟まるアーチは可動支点が設けられるなど構造として配慮されたものですが、上側に被る両側のアーチには伸縮目地がなく、また洪水時には一部が水を被ってしまうため、単なる「屋根」また意匠的なものとみなすべきなんでしょうね。
上流側、左右のアーチの上を歩いて上層歩廊に導かれます。
真ん中の通路は下層歩廊に入るもの
下層歩廊には斜めになった左右アーチの天端を歩いても行けます。
ただし斜めなので非常に歩きにくく、通路としては違和感があります
真ん中のアーチ橋の内部。
左右のアーチがアーチ中央で合流して上部歩廊の屋根になります。
歩廊最上部で左右の視界が開け左右の河川を眺められます。
フットライトとアーチ上下流からスポットライトが当てられ、ほんのりとアーチ橋が闇に浮かび上がります。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。