アユタヤ行③
アユタヤ島の中心部、遺跡公園付近でミニバンを降りたため、今日のメニューは付近の小規模遺跡を徒歩で巡ることに。
トウモロコシ型の仏塔、、、プラーンです。アユタヤ時代の代表的な形ですね。
レンガで塔の概形を作り、漆喰で表面を飾っていきます。漆喰の厚さは場所によっては10㎝近くにもなりますが、所詮、レンガに張り付けただけですから、長年の風雨、灼熱の日差しにより大半が剥がれ落ちてしまいます。その中でもここの漆喰は残っている方ではあります。
アユタヤは王朝末期、ビルマの攻撃を受けてほぼすべて破壊しつくされました。
特に仏像は跡形もなく壊されています、、、これなど原型が残っている方ではあります。それでも、腕がなく頭部もありません。
これなんか大虐殺の跡ですよね。6~7体くらいの仏様の残骸でしょうか、、、
同じ仏教徒のビルマ人が、なぜ仏像を破壊したか、、、よく議論になります。
仏様を作るとき、日本だと輝石とか貴金属を仏像に埋め込むわけですよね、これが目当てだったのではないか?というのが私論。多分、金とかで作られた金剛仏はそのまま持ち去られ、漆喰とかレンガの仏像は破壊して胎内仏とか飾りつけの瑪瑙とか翡翠を略奪された、、、。じゃないと、こんなに跡形もなく壊す必要ないですからね。
名もない遺跡の仏像。
多分、アユタヤ全体で、頭部がまともに乗っかっている仏像は10体くらいではないかと思います。それも、ビルマの破壊を免れた、、、というより、再建された仏像なのではないかと思います。
仮に10年前の再建でも、それが味わい深ければいいわけです。残念なのはこれがいつ頃の仏像なのかがわからないこと。まあ、再建されたとして、その際にわざわざ腕を作らずに再建することもないでしょうから、それなりに時代が古いものなのでしょうね。
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