BioNTechワクチン、ファストトラックに乗る
ドイツバイオンテックが開発中のワクチンが米国FDA(新薬の承認機関)のファストトラックに乗ったようです。
米政府はワクチン開発爆速計画なるものを実施中で、米企業が「開発中」のワクチンを7種ほど選定、開発費用を供与すると同時に、時間短縮のため治験の裏付けがなくともワクチン製造を許可し、一定量を米政府が買い取る契約を結んでいます。
バイオンテックはドイツのマインツ大学の先生が起こしたベンチャー企業ですが、米製薬大手ファイザーが製造販売を担当していることから、「みなし米企業」のような感じで米政府の強力なサポート下、ワクチン開発を行っています。
米政府が買い取るにしても、その有効性と安全性が確認されないと一般には出回りません。このワクチンは現在、ドイツで第3相臨床試験を実施中で、1か月後くらいからこの結果が判明します。今回の報道は、臨床試験結果が良ければFDAは承認期間を短縮して市場に出すとしたもので、自由社会最初の一般人用ワクチンとなる可能性が大きくなったことを意味します。
昨晩はフロリダでのCOVID19感染の増加、カリフォルニアでの施設再閉鎖等で、米国株式市場は軟調でしたが、バイオンテック株は10%強、同様のワクチン開発企業モデルナも14%強の上昇。
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