タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

クラ地峡運河、中印米オーストラリア支援

China, Other Powers May Support ‘Kra Canal’ Project
 インドシナ半島から伸びる、タイの南部からマレーシアへと伸びる半島の中ごろにクラ地峡という幅44㎞、標高75mの鞍部があり、まあ「誰が見ても」、開削して東のアンダマン海と西の南シナ海をつなげれば、船運は経路短縮、良いことづくめと、思うところです。


 古くは1600年代から検討が行われ、スエズ運河を作ったレセップスも計画に参画したことがあるという運河計画ですが、シンガポールに経済権益を保有していた英国が、この運河を作ることにより、シンガポールの地勢的な優勢が損なわれるとして反対し、同様にシンガポールを実質支配する中華系の華僑/華人も反対したことから、今に至るまで日の目を見ることはありませんでした。


 その後、シンガポールが英国から離れ、また中国が貿易振興の観点で積極的になり、シンガポールの華僑/華人たちを抑えたため、タイ国内でも前向きな検討が進み、中国にルーツを持つタクシン首相時代にタイ上院が推進を決議するなどしましたが、現政権は、タイ南部を物理的に分断するものとして、運河ではなく高速道路や鉄道で両岸を結ぶ検討をしている、、、というのが、wiki記載の概略。


 この記事は、運河建設に前向きな議員たちが検討を進める中、中国/インド/米国/オーストラリア等各国から、事業への参入/資金等の支援が申し入れられているというもの。


 日本の石油はアラビア半島から来て、それが狭い海賊等が横行するマラッカ海峡を通ることから、本当であれば、真っ先に日本が支援を申し述べなければならないところだと思います。まあ現実問題としては、原油を運ぶ超巨大タンカーが運河を通れるわけでもないようなので、作られてもあまり経済メリットがないのかもしれませんが、混雑するマラッカ海峡が幾らかでも負担軽減されれば、それはそれで日本にも多大なメリットがあるものと思われます。


 でも、日本は「その他の国」扱い、、、。日本人としてはちょっと寂しい。


 けどね。