タイ国内旅行 20 チャイニャート行 ㉔
Noi川に架かる、鋼トラス橋の②パターンです。
タイでは、実に様々な色が使われています。
灰青色かな。
正面に仏教寺院が見えます。この橋は政府の金で作られていると思いますが、どこに橋を架けるかは、やはり交通需要が多いところだし、従前から橋があったところなのでしょうね。街ができればそこに寺院が出来、寺への参詣道を生かしながら周辺の道を整備するのが、タイ流です。結局、寺院の前に橋が架かるということなのでしょうね。
ちょっと紫が入っていますね。和名だと桔梗色というそうです。
この橋で気になるのは、橋の折れ点です。トラス桁をこんな形で折るのは、多分、日本ではあまり例を見ません。本来であれば、左の桁と右の桁を切り離すべきだったのでしょうね。
でもこの橋では桁を繋いでしまったため、トラスの上弦材(上側の部材)での折れ点を斜材/鉛直材で受けていません。トラス構造の大前提は「部材には軸力しか入らない」ということのハズ。仮にこの折れ点を斜材/鉛直材で受けていれば、それはそれで理屈的にはOKなのですけど。
白が強いですよね。乳白色とでもいうのですかね。
この橋の場合、橋の真ん中が台形のように膨れていますが、その桁の折れ点を、ちゃんと斜材/鉛直材で受けていますよね、、、
まあ、素直に緑色、、、ということでしょうか。
この橋は上塗りの緑が剥げて、下塗りの灰色が見えています。でもよく寄ってみると、緑と灰色とは別に茶色い錆止め塗料も見えています。多分この橋は、出来た当初は灰色で塗装が行われていたものを、塗り替え塗装時に塗色を緑に変更したようです。
タイを廻っていると、こういう橋は決して珍しくありません、、、日本だと前例に従い、赤い橋は赤い橋のまま塗り替えられるということが多いですけども。
ちょっと赤みの入った黄色です。橙色でしょうか。
細かいから見えないかもしれませんが、この橋も支点上で橋桁を繋ぎ、桁の折れ点の辺りが変な形になっています。それでも鉛直材と斜材をなるべく近づけて配置しようとしており、努力のアトだけは感じます。
でも、構造的には支点上で桁を切ってしまうのが正解です。なぜならば、左側支点がこのままの形で成立しているのなら、右側の支点上で桁を切っても桁としては構造上持つからです。また、右側側径間は中央径間に比べて支間長が短いので、当然、単純桁構造でも持つからです。
赤ですね、、、紅色でしょう、、、でもよく見ると路面から下、トラス下弦材は鋼材そのものの色のようにも見えます、、、まあ塗装はしているのでしょうが。個人的に色合いの調和という点で違和感は感じませんね。
対して、接続部は真っ白けですね。いい悪いは人それぞれでしょうね。一般に白は汚れが目立つ色なので、出来たばかりは当初の景観効果が主張できますけどね。
これこそ赤、、ですね。同じ赤でも上の橋の赤とはどぎつさが違いますね。
これは橙かな。
ここまで見てきて、半分くらいの橋で、橋脚にも塗装されていました。タイは橋脚に塗装する場合が多いです。日本の場合だと、海辺等で腐食環境が厳しい場合のみ、塗装をします。タイの場合、「なぜ?」と聞かれても、正解を言う自信はありませんが、タイでは一般的に、個人の建物や寺院、官公庁、いずれの建物でも、コンクリートやモルタル仕上げで建物を概成した後、塗装します、、、その域において、橋を区別しないということだけだと思います。
これは菫色でしょうか、、、ちなみに鉛直材をウコン色で塗り分けています。橋脚まで菫色、、、日本では存在しない色使いですね。色相環で真反対、、、いわゆる補色ですね。
まあピンク色という人もいるかとは思いますが、秋桜色ですかね。接続部のコンクリート桁の側面を同じ色で塗装しています。
ちなみに橋脚の断面ですが、一番先頭の橋だけ円断面、この橋も含め他は矩形です。季節により水位は変わるでしょうが、出水期の今、上記写真のように橋脚側面は流水に曝されます。日本だと円形断面とか小判型断面になると思います。矩形より滑らかで流れを阻害する度合いは少なくなります。
この橋も上下で塗り分けています。上半分は牡丹色、下半分は竜胆色?
卵色というのかな、黄色に白がちょっと加わっていますね。
梅色。
とき色あるいは虹色(←あくまでも和名としての色の名前)
橋を斜めから見ているからですが、他の橋比べると、非常に乱雑というか、ごちゃごちゃしています、、、他の橋と見比べてください。色使いも悪い側に作用しているように思えます。
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