タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

梱包を解いて本2冊

 今回の帰国で持ち帰るのは1年半前に購入したミステリー本が多数ありますが、どうも軽いミステリーを読む気持ちになれず、読みさしたまま。


 帰国用の段ボールから本を2冊取り出して、無聊を慰めることに。
 細長い段ボールで開けた側にあったもので、結構硬めの本。


 反対側から開ければ、現時点で最も興味のある中公新書「中先代の乱」と「刀伊の入寇」という新刊本がありましたが、出した2冊が硬めとはいえ、梱包テープをはがしてまで別の本を出すのも面倒なので、この2冊を読んでいるところです。

 「唯識の思想」は立教大学名誉教授の横山さんの本。
 東大で印度思想、すなわち仏教を学んだ人が、ミッション系の大学に奉職されたのは面白いなと思うと同時に、この方の専門は本の題名でもある「唯識論」で、宗教というよりは哲学、インド哲学者として立教の教壇に立っていたのだろうなと推察。


 まだ全編読んでいるわけではありませんが、ブッダ(悟りを開いた者)は出てきても、地獄に落ちるとか、天国に生まれ変わるというような「絵空事」は一切出てきておらず、心の持ちようというか、意識を制御すれば苦しみは無くなる、みたいなことが書かれています。
 原始仏教そのもので、すべては意識するから苦しみもあるのだということ、唯識論はそういう意味なのだと思います、、、浅はかな理解かもしれませんが。
 ただしそういった自己努力で悟り(平和な心)を獲得できる人もいれば、生業に追われ学び実践することのできない人が多くいることも事実で、ブッダにすがりましょう、念仏しましょう、題目を唱えましょうという今の仏教が生まれたようです。


 全集日本野鳥記全12巻は野鳥に関するエッセイ等の全集。全集を端から端まで読もうと思ったわけではなく、川村多美二氏の「鳥の歌の科学」が単行本で手に入らず、この全集に所載されているので購入したもの。川村さんは京大で鳥類学を教授した先生。
 この本は「ちんちん千鳥の鳴く声は」を読了したので引き続き読もうと思い購入した本ですが、今のところ、ちょっと難しい、、、文体とか内容であり、なかなか進みません。


 ということで、オマケでついてきた竹野家立さんの「野鳥随想」を読んでいるところ。
 今、「竹野家立」でネット検索してもこの野鳥随想の著者だという情報しかでてきません。この人は、日本野鳥の会ができた当時(1934年創立)、「野鳥は人が手を触れず、自然の中で観察すべし」という主張に対して、野鳥を鳥かごで飼って生態を観察して初めて、野鳥を理解できるのだという論陣を張った人であるとか。
 歴史的に見れば竹野さんの主張は破れたわけですが、バードウォッチャー初心者の小生には、鳥かごで飼うのも選択肢としてはあるのでは?と思っているところ。読み進めるのが楽しみです。