徳政令の要求
農民が財務省前に集合して、国営銀行に対する借金に介入するように要求したという記事
step inは介入ですけど、意味合い的にいえば、金利の低減や借金の棒引きなんでしょうね
タイの銀行のほぼすべては国営銀行もしくは国営に由来する銀行なので、ほぼすべての金融機関の借金を棒引きせよという要求に変わりはありません。
何となく赤い服が目立ちますが、タイで赤服というと2010年頃、タイ国内を混乱に陥れた
タクシン派の暴力団体のことです。
冷静に考えれば、借金を返すのは当然でしょ、、、の一言です。
モラルの問題ですよね。
仮にここで政府が介入して、金利免除/借金棒引きになったとしても、銀行としては貸し
渋りになり、農民は銀行から金を借りることが出来なくなり、銀行より破滅的に金利が高い
闇金からしか金を借りることが出来なくなり、破滅するだけ、、、、
ただし彼らは、歴史的に差別され、政府の適切な保護/補助政策もなく、困窮に陥ってい
るだけだ、、、と主張しています。
タイで不可解というか、なぜ許容されているか不明ですが、これらの多くの「農民」たち
は動員された人たちで、旅費/食事の供給、剰え日当も配られているとのこと。要は政争な
んですよね。金を出す側も、この農民の反乱で現政権が倒れれば、美味い汁の吸える政治権
力を握れるわけで、決して損にはならないだろう、、、という勘定。
実際に2011年には政権が倒れ、農民派のタクシンの妹が首相になり、農民たちには見返り
に、コメの買取価格を海外相場を無視して高く設定。農民は潤ったけど、タイのコメは価格
競争で敗れ、輸出できず国庫に大穴を開けるという事態に。そしてその後、クーデタが起こ
って妹は政権を追われ現在に至る、、、
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。