冬の銀河
大学の天体物理学の講義が始まる際、「この中で天の川を見たことのある人?」と問う
教授がいて、その時に手を挙げたのが唯一、自分だけだったというSNS投稿がありました。
まあ東京なり名古屋の街中にいる限り、天の川は見えませんね。
太陽系は天の川銀河の円盤の中で、端っこの方に位置しています。
地球から空を見て、天空をぐるっと囲むように天の川が見えますが、夏の銀河は濃く、冬の銀河は星が疎らに見ます。
夏の銀河は天の川銀河の中心方向を見ているので濃く見え、実際には銀河中心にはブラックホールがあると言われ、見通すことができません。
冬の銀河は天の川銀河の薄い辺りを見ているので、星もそれほど密集していません。
冬の銀河は見栄えが悪いわけです。
もう四月であり、朝の3時ごろになると、実は夏の星座であるさそり座や秋のいて座が天空に昇ってきており、今更、冬の銀河について投稿するのも気が引けますが、、、
下記はカンボジア国境付近まで遠征した時の冬の天の川です。
冬の銀河はオリオン座とこいぬ座の間にあります。
ソフトフィルターを使っていて、輝星が目立つようになっています。
トリミングしていません、24㎜広角レンズで撮ったままの写野です。
すばるが鮮やかに見えたので、すばるを右端に入れ、シリウスを下辺に。
冬の銀河を中心にして、撮りました。
オリオン座は当然の如く全景が入り、左端にプレセペ星団が写っています。
場所はカンボジア国境付近で、光害を表わす地図で、左端明るいのはチャンタブリ。
空の暗さを示すSQMは21.93。数値が大きいほど暗い夜空ということになります。
日本のWebサイト記事でいろいろ探してみても、これ以上の数値を見たことがないくらい、暗い夜空のようです。
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