昨晩の観望
夕方6時半段階の空。ちょっとこれでは無理でしょう、、、という雲。
7時過ぎにバルコニーに出ると、雲はさらに多く大きくなっているものの、北西方角に
月齢3の三日月が出ており、電視観望は5/23から行えていないので、月でいいから観ようかと。
左、電視観望。
右、Nikon CP P950手持ち1/20秒。
電視観望は本来であれば、手持ち1枚撮りの右写真より鮮やかになるはずですが、
昨晩は薄雲が引切り無しに月の上を横切ったため、雲の影が写り込んでしまいシャープさに
欠けた画像になってしまいました。
露出1/8秒。「地球照」といいますが、黒く欠けたところも薄っすらと見えています。
三日月の左右の先端を見てると、光が当たったクレータの山頂部が点状に明るく光っています。
半世紀前の天体観測では、こういった月の欠け際を丹念に見て行って、光が当たって
いるところと暗いところから、クレータの高さなどを計算していました。
イータカリーナ星雲
従前、主として4つの輝線スペクトルを透過するQBP(クワッドバンドパス)フィルターを
使用していましたが、前回から4つの輝線スペクトルと、CN、C2、C3という彗星に含ま
れるスペクトルも透過するCBPフィルターに変えています。
これにより透過するスペクトル帯が増えるので、より自然な色合いになります。
とはいえ、ブログに載せてしまうと微妙な色合いは消えてしまいますね。
元写真を見ると、暗黒帯という塵で光が閉ざされた部分が複雑に入り込んだ様子が
よく見えます、、、ただしピントが甘い。
薄雲越しのオメガ星団。肉眼で見える数少ない球状星団で、最大級のもの。
17000光年先にあり、我が天の川銀河近くに漂っています。
ほとんどの球状星団は年老いた星の集団ですが、このω星団は内部で星の生成が行われ
ています。およそ1000万個の星の集団。
望遠鏡を向けると、最初は画面のカスレにしか見えず、これ?っていう感じなのが、
ライブスタックで2秒画像をどんどん重ねていくと、モコモコと星が浮き上がってきます。
口径Φ40㎜なので、実力は期待できないものの、それにしてもピントが合っていない。
++++
今晩から主鏡筒をΦ72㎜に変更する予定です。
今まではΦ40㎜で電視観望を習熟中でしたが、そろそろ本チャンに移行してもいいかなと。
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