タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

パタヤの隣町でパブ全焼 15人死亡

●郊外型のレストランパブ

 パタヤでもよく見かける郊外型の遊興施設です。
 広い駐車場があり、当然飲酒する場所なので、帰りは酒酔い運転になります。
 周辺が市街地の周辺エリアで、多少、音楽を大きくしても付近からの苦情はなし。


 前面にガラスが張られていて、中はうかがい知れません。
 よくあるパターンとして、未成年の出入りや覚せい剤系はごく当たり前。


 火災があったのは午前1時過ぎ。
 店内には100人以上がいたようです。客、ステージ上にはミュージシャン、スタッフ、、、


●15名死亡

 写真は15人目の方。水兵さんですね。
 火災は、パタヤの隣町、サタヒープでのこと。タイ海軍の基地があります。
 午前1時なので基地の門限は過ぎているわけで、外出そのものが規律違反。
 あるいは日ごろから検問の門番もなあなあで、外出を認めていたようです。


 死者には17歳の少女もいたようです。
 親族は「なぜ、未成年者の入店を認めたのか」と、メディアに申し立てています。
 本末転倒なんじゃない?と


●火災に対する備えがない
 出口は3か所あったようですが、幅が1Mほどで、鉄扉が開かなかったとのこと。
 火元の近くに出口があったとのことで、結局、1か所の狭い出口に殺到したようです。
 タイのことだから、非常口の明示もなければ、消防当局のチェックも甘いのでしょう。


 タイのレストランは、一般的にというか、普通は壁がなく、屋根しかないような場所です
 スプリンクラーとか煙感知器なども、設置が義務づけられているのかは不明。
 タイ人もエアコンがあった方がいいわけで、閉鎖的な施設に人が集まるのでしょう。
 報道によれば壁がない状態で建築許可/検査を受け、不法改造で壁で覆ったとのこと。


 またこの施設のプロモーションビデオが公開されており、舞台では花火を使ったショーが
行われていたようです。この施設が、ということではなく、一般に、火災に対してタイは鈍感なんだと思います。


  現時点では、電気系統からの発火で、可燃性の防音フォームに燃え移り、天井全体が一気に燃え始めたといわれています。


●郡長、警察官の異動

 タイでは県の下の組織に郡があり、郡長は政府派遣の役人です。
 この遊興施設、登録はレストランで、内実は遊興施設。
 遊興施設としての登録がなされていなかったとのこと。
 遊興施設だと建設場所が限られ、当該場所は遊興施設は不許可の場所。


 管理不行き届きで郡長の更迭。


 名目上レストランなら、未成年の入店も許されるのでしょうし、初めからレストラン登録
しかしていなければ、Covid-19下でも比較的早く営業が再開できたのでしょう。
 役所の担当部署とツーツーカーカーだったのでしょう。


 この更迭は、タイとしては非常に手早く行われています。
 港町、軍施設、いろいろ利権の絡むエリアではあり、邪推かもしれませんが、
従前から評判の悪い役人だったのかもしれません。


 合わせて警察の担当者5名も、部署変更。


 、、、ただし、だからといって、贈収賄で逮捕なり免職されることはないようです。