「ねこ座」でGoogle画像検索すると、ちゃんとねこの形をしたねこ座が出てきます。
　 でも、今時点で、国際天文連合が決めた88星座には、ねこ座はありません。

　位置的にはこっぷ座、うみへび座、ポンプ座の付近に「あった」ようです。
　ポンプ座は日本から見えません。
　今、ねこ座があったあたりは「らしんばん座」がありますが、これも、北日本からは見えない星座です。

　実はこっぷ座やうみへび座はヨーロッパでも見え、紀元2世紀ごろにプトレマイオスがまとめたレミーの星座にも選ばれていて、現代でもほぼそのまま伝わっています。

　ねこ座があったあたりは、ギリシアローマ辺りからは南天で、地平線付近あるいは地平以下のところにある領域なので、17世紀ごろ大航海時代の後で、南天の星空も含めて、星座を決めようとした際に見直しがあり、大航海時代にふさわしい、らしんばん座、ぼうえんきょう座、りゅうこつ（船の骨組み）座などの星座が一連作られた際に、ねこ座は無くなってしまったようです。

　犬とか獅子だと、ギリシア神話に出てきますので、星座に残ったわけですが、猫って、
もともとエジプト当たりの動物なので、ギリシアローマに縁がなかったのかもしれません。

　まあともあれ、8月8日は「世界ねこの日」らしいので、猫の話題。