撮影倫理もあるけれど、問題はタイ側にも
乱射事件の幼児預かり施設に許可もなくCNNが立ち入って、床に血のりが付いている映像も含めニュース報道したということが問題となっていて、上記記事を読むとタイも海外でのニュースメディア協会は撮影倫理を問題にしています。
ただし、タイで報道されている状況だと、状況というか前提が違うようです。
日本で、事故/事件現場とか保存しなければならない現場だと、当然、監視員なり規制線が張られ、それらを乗り越えて中に入ろうなどとはしないわけです、、、仮に細いビニールテープ一本でも。
タイの警察も発表していることですが、
① CNN撮影グループは現場に到着後、入り口付近にいた警備人に、タイ語で「入ってもいいか?」と尋ねたところ、政府要人等が現場を訪れていることもあり、許可を受けたグループだと思い、警備員は「入れるよ入れるよ、、、」と。
② CNNが施設内に入り撮影を行っていると、順次周りに人が増え規制線が張られていったので、撮影を切り上げ外に出る、、、この段階で、警察等からの誰何、事情聴取なし。
③ CNNから現地報道の映像が流れ、悲惨な現場が全世界に報道される。
④ メディア各団体から、「こんなスクープ映像はありえない」、、、などの批判が出る。 ←
多分に、映像を取れなかったメディアのやっかみ? CNNは映像を削除
⑤ タイ警察が事情聴取を行ったが、警察が現場保全を怠っていたということもあり、現地報道状況については問題なし、と判断
⑥ CNNの撮影隊は観光ビザでタイに入国していたので、観光ビザでは許されない企業活動を行った(観光ビザでは仕事をしてはいけない)という理由で国外退去を命じ、撮影隊もタイを出国した。
実際のことを言うと、事故/事件現場の映像はタイでは溢れています。
一般人が勝手に近寄りスマホで撮影して、それがSNSで流れています。
タイの放送局がそういった映像を撮影するなり、報道することもままあるわけです。
タイのゆるい社会が、世界標準から見たら随分ズレているということと、CNNが悪乗りした、、、ということでしょうか。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。