惑星状星雲が写っていた
これは前に紹介したメシエ46とメシエ47。
左の明るい塊が47.右の小さな星の集まりが46。
星は同じ方向にあるからといって、兄弟のように並んでいるわけではなく、47の方が明るく見えるので手前にあり、46は星が小さく暗いのは遠くにあるため。
これは46の方を強拡大したもの。
趣旨としては星像がピントボケしていないかどうかの確認のためでした。
ピントはまあまあだったのですが、上から1/3,左から1/3のところに何か変なものが写っています。リング状に見えますよね。
これは惑星状星雲です。惑星状星雲は中心星からガスが放射状に放出され、これに中心星から強烈な輝線スペクトル光線が発せられ、卵の殻のように広がっている放射ガスの成分が励起して明るく光っているもの。
実は星図アプリで事前に確認した段階では、余りの星の多さで惑星状星雲が重なっているのがわかりませんでした。
メシエ46をどんどん拡大していくと、丸いシミのようなものが見え、NGC2438が重なっていることがわかります。
メシエ46は地球から5400光年の距離、NGC2438は2900光年なので、惑星状星雲が手前側にあるようです。
実はパタヤからだと惑星状星雲が見やすいとされています。
パタヤだと光害を除去するために、多くの光を除去するフィルタをかけます。惑星状星雲は水素が励起したガスで光りますが、このフィルタは主としてこの光のみを透過させるものだからです。
星座アプリを見ると、午前過ぎ、数多くの惑星状星雲が見えるようです。
日々メリハリをつけて、いろいろな天体を見ていきたいと思っています。
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