北天への遠征
昨晩は将棋を夜遅くまで見ていて、日本で対局が終わったのが午前零時過ぎ、タイだと午後10時過ぎ。対局後のインタビューなどを聞いてからベランダを見ると全体的に薄曇り。
チョット寝るかということで午前2時にアラームを掛けて就寝。
午前2時起床。
自宅から見える南天には星が冴え冴え。さぞかし北天も星が見えるだろうと、北天遠征。
あらかじめ北天遠征用にパッキングは済ませておいたので、折りたたみイスを折りたたむだけで出発。イスはアルミ製ですし、キャスターのついたボックスなので移動の労はなく、自宅を出て2分後には27階北天が見えるバルコニーに到着。
この写真、フラッシュなしでの撮影、逆にいえばこれだけ明るい環境での電子観望。
明るいこともあり、セッティングはいつもに増して素早く完了、10分少々。
事前のロケハンで、北極星の見える位置はわかっているつもりでしたが北極星は見えず。
視野全体を見まわして、庇にかかるくらい高い位置にしし座の一等星レグルスを発見。
星が見えないと自動導入システムのアライメントが出来ないので、いささか焦りました。
星図アプリで調べると正面に北斗七星が見えるはずですが、これも見えず。
ただし北極星の高さで北斗七星のミザール3等星があり、これを目指してアライメントすることにして、望遠鏡を動かすとファインダーにそれ風な星が入り、パソコン上で見ると二重星だったのでミザールとわかって無事アライメント完了。
なにこれ?という画像。
非常に明るい環境で星を見ていますから、望遠鏡光軸内に何らかの外光が入り込み悪さしている感じ。
ともあれ、見ているものは「マルカリアンチェーン」
少なくとも7つの銀河が線状に並びお互いに影響を及ぼしながら固有の運動をしているものです。この一つの画面の中に無数の銀河が写っています。ボアッとした光の点はすべて銀河です。
実は上記のような光の幕みたいなものは自宅北天側でも発生していますが、それ程影響ないので深く考えていませんでした。
「光が外から紛れ込こんでいる」としたとき、一番怪しいのは天体カメラです。
天体カメラは冷却装置が付いていて外気を取り込み暖気を排出する構造になっており、スリット状の隙間が空いています。ここから光が入っているとすると、光幕が写っている位置も納得。
昼間は実験できないので、今晩、暗くなってから、強制的にスリットから光を入れて、反応を見たいと思います。原因が分かれば遮光することもできますので、、、
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。