来年2月頃に5等級くらいまで明るくなると言われているZTF彗星（C/2022 E3）が、明け方東の空に見えているようです。

　スマホでも撮影できるなどというSNS投稿もあり、見てみようかと資料を作成。

　午前5時半過ぎ、日の出1時間前のZTF彗星。
　高度28度。低空の大気に邪魔されない程度の高さで彗星が見えるようです。
　東天なので、自宅ベランダからは見えないため、27階展望台に遠征しないとダメです。

　午前4時頃だと高度が10度以下なので、見ようとしたら朝4時半以降だろうと思われます。
　また日の出が午前6時半過ぎなので、5時半を過ぎるとだんだん空が白んでくるので、観測に適した時間としては午前5時前後、ほぼ1時間程度のようです。

　SNSを見ていると長いイオンの尾が見えるようで、
① 180㎜焦点距離の小型望遠鏡で尾を含めて全景を撮る
② 400㎜(or280㎜)焦点距離の中型望遠鏡で彗星の核を中心に撮る

　1日の観測時間が短いので、機材を交換するのは失敗の元なので、初日は①で、二日目は②で彗星に臨みたいと思っています。

　ZTF彗星（C/2022 E3）は2022年3月2日にZTFにより発見され、当初は17.3等級の小惑星として認識されましたが、非常に凝集したコマ（中心部）が確認され、10度に及ぶイオンの尾が確認されるなどして彗星であることと確定したもの。

　ちなみに、ZTFはZwicky Transient Facilityの略。官民パートナーシップとして地球に近づく小惑星や超遠方の新星爆発などを広視野の望遠鏡で観測している研究組織。