タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

ナノメートル(nm)とオングストローム(Å)

 ナノメートルとオングストローム、どちらも微細なものの大きさの単位です。


 ナノメートルは10のマイナス9乗メートルのことです。
 オングストロームは10のマイナス10乗メートルのことです。


 私自身、中学生の頃だと思いますが、オングストロームを習いましたが、大学を出た頃にはSI単位系というものを使うことにより、キロ、ミリ、ナノ、、、と、3桁ごとに小数点を切り替えていく単位系に移行しており、オングストロームってどんなものだっけ?状態。


 今、太陽望遠鏡のことについて調べており、基本的な機能は
① 太陽の光を大幅に減光するフィルターが付いている
② 波長でふるい分けることにより、太陽の特定の活動が際立って見えるようになる
 というものであることがわかりました。


 ①については数千円程度の減光フィルタが販売されていて、太陽観測一般に使われています。
 ②についても、星雲を写真撮影する際、Hα線の波長に合わせたフィルタを使っており、金額的に言うと2万円くらい。太陽のフレアとかプロミネンスという特定の活動を観測する場合もHα線を選別的に透過してみることになります。


 だったら、今の機材に①と②を付ければ、フレア/プロミネンスが見えるんじゃない?

 

 右のグラフを見ると600~700付近の波長だけ通すフィルタが販売されています。この幅の中にHα線(656nm)が含まれています。
 半値幅が35nmとあり、この倍の70nmが透過する波長の幅という意味です、、、これで2万円くらいのフィルタ。
 欲しい光は656nmですが、実際にはそれ以外の光も透過してしまうわけです。

https://hoshimiya.com/?mode=f8
 上記は半値幅0.7Å~0.5Åで、太陽の活動で見えるものが違ってくるという資料。


 光球から外に湧き出るフレアを見るのなら0.7Åくらいがよく、光球面の活動を見るのなら0.5Åがいいという説明になっています。


 0.7Åは0.07nmになり35nmと比べると約2000分の一になります。
 これは何を言っているかというと、上掲のグラフでいうと幅狭の剣のように見える透過幅を、ほぼ1本の線に見えるくらい絞り込んでHα線のみを観測しないと、フレアやプロミネンスは見えない、、、ということになります、、、、そしてフィルタの値段は20万~50万円くらいになるようです…
 これはフィルター単体の値段で、手持ちの望遠鏡をベースにフィルターだけ付け加えるのならこの値段、という感じになります。


 安い部フィルタを組みあわせて、太陽プロミネンスを見ようと思いましたが、これは出来ないことに。


 上記の流れでフィルター周りの機材を購入して手持ち望遠鏡を活用する人と、フィルターがあらかじめ組み込まれた専用の太陽望遠鏡を購入する人がいるようで、後者だと望遠鏡の口径や拡張性の違いにより、15万円~200万円以上になるようです。