シリウスB チャレンジ
全天で一番明るいシリウスは連星といって、双子の星です。
通常私たちがシリウスと呼んでいる星は、シリウスAといって太陽の2倍程度の重さで、明るさは25倍ほどの星、約2億3千歳(太陽は46億歳)です。
シリウスBは双子の星ながら生まれた時はシリウスAの2.5倍の質量をもつお兄さんでした。恒星は質量のある方が早く燃料を消費し短命で、1億2千万年前に大爆発を起こし、現在では中心部のみが残る白色矮星になっています。大きさは地球程度で質量はほぼ太陽と同じという小さくて非常に重い実の詰まった星として残存しています。
(兵庫県立大学西はりま天文台資料より)
シリウスBの公転周期は約50年。
シリウスAが明るいので、シリウスBがシリウスAに近い位置にあると光に埋もれてしまい、上図のように、シリウスAから一番遠い辺りを周回しているちょうど今頃が、シリウスBを見る好機となります。
太陽の末路、、、最後にはシリウスBと同じ白色矮星という部類の星になります。
シリウスBは1862年で、口径47㎝の望遠鏡で発見されました。
その後、表面温度が1万度に近い高温の天体でありながら天体としては暗いため、表面積の小さな矮星と判明しました。なお、シリウスBは強烈なX線を発していて、X線望遠鏡だとシリウスAより明るい星として見えるようです。
上掲資料によると、口径10㎝程度の望遠鏡でもシリウスBは見えるようです。
また低緯度のパタヤだとシリウスの高度は高くなり、大気の安定した高度で見られるので、条件的にはよくなります。
新規の望遠鏡を購入したこともあり、まずはシリウスBチャレンジに取り組もうかと思っているところです。
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