比べてみれば歴然 月面撮影法を変えなければ
お手軽ということも含め、月面の撮影は基本的にSONYのミラーレスカメラα1に鳥用の超望遠レンズを付けて、さらにSONYの全画素超解像ズームという画質を劣化させないズームを使用して行っています。
前回の日本一時帰国でΦ102㎜の中口径望遠鏡を持ち返ったので、これで月面を撮影して比べて見たところ、「クレータの微細な構造」が写せず軍配はSONYに。
上記の表で言うと①が従来のカメラ。
そしてΦ102㎜に取り付けたのは②の天体カメラ。
原因を冷静に探ってみると
①は②より画素サイズが小さく、きめ細やか記録できる、対して②は大きな画素で雑。
①は超望遠レンズ、ズーム等を使用することで画角一杯で月を撮影しているのに対し、
②は望遠鏡の焦点距離L=714㎜で撮影しセンサーの一部しか使っていない状況
さらに、①は画素数が5000万、対して②は1200万程度。
前項に関連して、①は画素数5000万を使い切っているのに、②は1200万画素の一部しか使っていなかった。
、、、ということで、
作品の細やかさは①の方がよいという、ごく当たり前の結果であったことが改めてわかりました。
現在手元にあるCMOSセンサーは上表の4つ。これから検証したいものとして、
・③カメラは画素サイズが小さいのできめ細やかさでは1番よい。適切な望遠鏡と組み合わせて画像を比べてみる。
・②カメラを使うにしても焦点距離を伸ばし、センサー全体で月面撮影するようにする。
++++
天体カメラは画像を撮影とほぼ同時にパソコン上で確認できるため、臨場感がありなるべくならこの方法で月面を観望したいものと思っています。
他方、SONYカメラは記録用としては簡便ですが、SDカードをパソコンに刺し、画面上で確認するという手間があり、同時性に欠けます。
今後はより精緻な月面撮影ができるよう各条件を見直し、合わせてこれが惑星撮影や太陽面撮影に活かせるよう工夫していきたいものと思っています。
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