ブラウン神父
ブラウン神父シリーズが創元推理文庫、早川ミステリー等から出ています。
BookOffオンラインで見ると5分冊形式で出ている邦訳の内、3冊は中古本で購入できるようです。ちょっと面倒なのは、発行元によって本の題名の邦訳が異なり、ハヤカワポケットブック版によると、
ブラウン神父の童心
ブラウン神父の知恵
ブラウン神父の不信
ブラウン神父の秘密
ブラウン神父の醜聞
という5分冊で、計50篇ほどの掌編集が発行されています。
いずれも10篇近くが合本されているので、短編集というよりごく短めの作品からなるようです。
このハヤカワ版で1955年初版、他社版を見ても1964年版が最新のようで、もう50年以上改版されていないようなので、原作は日本ではあまり人気がないようです。
wikiによると2013年からBBCでテレビシリーズで放映され、これが日本ではケーブルテレビで「ブラウン神父」として全100話で放送/配信されたようです。
今、Youtubeで朗読作品をいろいろ視聴していますが、この「ブラウン神父」の朗読が10編ほど投稿されています。BBCのTVシリーズに触発されての投稿なのでしょう。
「ブラウン神父」という名前に惹かれてYoutubeを視聴しましたが、面白くないですね。
BBC版は時代を1950年代に移して、脚色を加えてTVシリーズにしたようですが、Youtubeの朗読は、干からびた1950年代の翻訳本を台本に使っているようです。
翻訳本として人気が出なかったのは、翻訳の質、原作の魅力の無さなんでしょう。
それを朗読してもつまらないだけです。
ちなみにこの「ブラン神父」シリーズは、10篇以上が青空文庫で公開されています。
Youtubeで名前を見かけ、BookOffで中古本を購入してもイイかなと一瞬、思ったところですが、同じ翻訳者のものが青空文庫で読めるのならそちらを読めばいいし、朗読を聞く限り面白くなさそうなので、多分、青空文庫を覗くこともなさそうです。
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