第三の太陽望遠鏡メーカー
① CORONADO社
CORONADO社は私が左の太陽望遠鏡を購入したメーカーで、他に口径60㎜、90㎜の望遠鏡を製造しています、、、ただし、現在、親会社が倒産した直後で販売が成立していないようで、日本でも米国でも私が購入した左の機種以外の販売は停止しています。
② Lunt社
Lunt社は口径40㎜から100㎜を越える大型の太陽望遠鏡を製造販売しているメーカーで、現時点で米国でも日本でも①からの購入ができないので、ほぼ②一択という状況です。
①と②の価格を並べたのが上記ですが、これは日本の販売代理店を通した時の価格です。
並行輸入で米国の天文用品販売会社やメーカの直販サイトから購入すると、日本価格の3割ほど安価な価格で購入できるようです。
日本でお互いの天文機材を紹介し合うFBのグループがありますが、結果的に上記の状況から日本の多くの方は②Lunt社の製品を使って、太陽を見ているようです。
左の方はLunt社の60㎜望遠鏡、右の方はLunt社の80㎜望遠鏡。
③ Daystar Filters社
じつは日本で販売されている太陽望遠鏡はもう1社、Daystar Filters社があります。
この会社は太陽望遠鏡としてではなく、接眼部に挿入する太陽観察用のフィルタを販売しています。
上記の左側を望遠鏡の接眼部に挿入し、右側に接眼レンズや天体カメラを挿入する形式です。大きさは手のひらサイズ。
フェイスブックを覗いていると、太陽面観測だけに特化したグループがあり、撮影した写真と自分の撮影機材を紹介しています。
フェイスブックなので中国とかロシアアフリカ南アジアを除く世界中から投稿がされていて、Lunt社や CORONADO社もあることにはあるのですが、「見事な写真」は例を漏らさずDaystar Filters社の太陽観測用フィルタを使っている、、、あくまでも私の感想ですが、、、感じがします。
理由は実に簡単なことです。
Lunt社や CORONADO社も専用望遠鏡なので大口径のものは非常に高価で所持している人が少ないからだと思います。
一方、 Daystar Filters社の製品は太陽観測用のフィルターなので、各人が所持している望遠鏡にフィルターを挿入すればよいだけなので、大口径にしてより光量をアップさせたり、焦点距離を伸ばして拡大率を上げることが自在だからです。
実は、日本でもDaystar Filters社の販売代理店があるにはあるのですが、あまり熱心に販売に力を入れていません。
その販売代理店曰く、「本製品は半値幅が保証されていない」とのこと。
半値幅とはHα線の本来の波長からどのくらいの幅で光をとらえているかという値です。
一般に太陽表面の彩層部分と周縁のプロミネンス部分を観察します。
彩層はなるべく半値幅をなるべく小さくした方がよいとされていて、反面プロミネンスの方は半値幅を若干広めにしてするべきなのだそうです。
販売店曰く、半値幅が保証されていないので、購買者が意図しない製品を購入してしまう可能性があり、購入前に購入者の望遠鏡に実際にフィルタを装着して実際に見てみて、納得づくで購入してもらいたい、、、とのこと。結構面倒そうな購入手続きになっています。
米国のサイトを見ると、Daystar Filters社の製品にはChromosphere ModelとProminence Modelがあり、購入者は購入前に製品を指定することができます。
ともあれ、エントリーレベルの太陽望遠鏡を次回日本一時帰国で持ち帰る予定ですが、仮にちょっと太陽を本腰で見てみようかと思うことがあったとしたら、Daystar Filters社の製品を海外サイトで購入したいと思っています。
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