AM5赤道儀稼働
5月一時帰国での一番の大物はZWO社のAM5赤道儀です。
従来の赤道儀はウォームホイール機構という芋虫のような軸が廻って歯車を回転させる機構を使用するのが一般的でしたが、AM5はStrain Wave Gear(波動歯車)機構で望遠鏡を支持回転させる機構を搭載した赤道儀です。
こちらは5月一時帰国で持ち帰ったSW社のStar Adventurer GTi赤道儀です。
ウォームホイール形式で駆動し軸のバランスを取るためにカウンターウェイトが必要になります。メーカー公称値で総重量5㎏までの望遠鏡が搭載可能とされていますが、実際のところは3-4㎏程度が順当なところのようです。
添架されている望遠鏡は本体だけで4㎏ありますので、重量オーバー気味で風等でも振動してしまいます。
こちらがAM5赤道儀です。三脚の上に延長筒を載せ、赤道儀本体は赤い部分です。
波動歯車機構はトルクが強力なため、メーカー公称で載荷重13㎏まではカウンターウェイト無しで稼働するとのこと。
Webで調べると、とりあえず「ASI Monut」というアプリで望遠鏡が動かせるということなので、これをiPadにDL。
DLしたアプリを手探り状態でいろいろボタンを押していると、星座画面が出て来ました。西の空にGEMINI(ふたご座)があり、Moonと上記画面には表示されていませんがVenusがあります。
通常の赤道儀はクランプがあって、クランプを緩めると赤緯軸赤経軸の2軸で自在に回転しますが、AM5にはクランプはなく、全てこのハンドコントローラーで動かします。
この時点で金星を導入して自動追尾中なのでトラッキングを示す「T」が表示されています、、、実際には長径10㎝ほどのコントローラーです。
金星から月に望遠鏡を向ける作業。
Tagetという枠と、Scopeという枠があり、Tagetは望遠鏡を動かしていく目標地点、Scopeは望遠鏡が捉えている(と機械が認識している)視野です。
「Go To」と指示すると、Scope枠がTarget枠に向けて移動していきます。重なった時点で導入完了。実際には赤道儀の設置精度が粗々なので、右の上下左右の矢印で望遠鏡を動かして、望遠鏡視野とTarget画面が一致した段階で機械を同期させれば、機械と望遠鏡視野が一致したことになり、以降、自動的に追尾が開始されます。
月は入ったんですけどね、、、どんどん雲の濃さが増し、10分ほどで月は見えなくなりました。天体カメラからの画像をパソコンに映し出し、撮影の準備は出来ていたのですが残念。
パタヤの沖合には強い雷雲があり、周りも雨雲が攻めてきていますので、作業断念。






このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。