タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

タイ国内旅行05 国鉄東線完乗+アランヤプラテート②

国鉄東線は、サーケオ、ブラチンブリ、ナコンナーヨック、チャーチュンサオと4県を通ってバンコクに至ります。さすがバンコクは市街化されていますが、他4県は原野と開墾された畑、田んぼばかり。県名と同名の県庁所在地でさえ、原野と背中合わせ。ブラチンブリの「ブリ」は水に縁のある言葉で、実際、県内には川が多くあって田んぼも増えます。
 乗車5時間、ガラス窓を押し下げて、風を受けて車窓を眺めていました。でもまあ、たまに前方からビニール袋が飛んでくることも、、、前の座席の人が食べ物がらを車外に放り出すので。
 終着ファランポーン駅到着は正午ちょうど、時刻表では12時5分。途中駅を早く出発しているのはもちろんのこと、多分、バンコク市内での道路信号との調整がうまくいったのだと思います。
 ちなみに、乗車時間5時間で列車とのすれ違いは3回。単線区間2回、複線区間1回でした。複線区間はなぜか3本線路があります。はっきり言って無駄な投資。

Poipetはカンボジア側。
 両国の鉄道は45年前までは営業されていたようですが、グーグルマップを見ると、カンボジア側は国境から250mの鉄道が途絶えています。でも、報道によれば「繋がった」とあります。営業運転はまだ先のようです。←通関施設が未成なので。

これはグーグルマップのストリートビューからの借用です。今はこのトタンの仕切りは取れています。

260km乗車して49B(170円)。安いです。バスに比べて、快適(自由に動き回れる)、時間はほとんど変わらない。都市近郊は別として、車内は空いています。問題は安すぎることでしょうね。これでは膨大な債務を返せず、経常赤字。これだけ安くて、なぜ使われていないのか、不思議です。

ちなみに、列車に乗るには、線路を歩いて列車右のプラットホームに上がるしかありません。発車間際でもそうするしか列車に乗れません

この日の車両の椅子席には、背当てと座布団が付いていました。隣の車両はこれらクッションがありません。クッションは、あればそれなりに、、、という程度のものです

ごみは乗降口に括り付けている黒ビニール袋へ。

ついに初体験。蛹ですね。塩を振って油で炒っただけだと思います。味はエビの甲羅(キチン質?)風味がわずかに感じられるもの。隣のおばちゃんも斜向かいのおじさんもパクパク食べていましたが、酒でも飲みながら1個ずつ時間をかけて食べるものだと思います。不味いか?と聞かれれば不味くはないといいますが、美味いとは言えない味でした。

一袋20B(70円)、ビニール袋の首を止めている輪ゴムに楊枝が刺さっていて、これで食べるようです。

小生の斜め前のエリアだけ、人が立って混雑。

ここには行商のおばさんが15-6人固まって座っており、折を見て車内に売りに行き、座ってはおしゃべり。見ると野菜とかもあり、車内で売るのは⁇というものも。

カビンブリの駅に着くと、ほとんどの行商のおばさんは降車。駅のすぐそばに市が立っていて、そこが本来の仕事場のようです。

駅員2名で、この列車での乗降客ゼロ。旅客列車は1日2往復。まあ、人の無駄遣いといえるでしょうね。

東線はほぼ全線で踏切の自動化が完了しています。でも、気が付いただけで4カ所ほど、列車が通過しているのに遮断機が下りていなかったり、下りる途中であったりと。運転手はホーンを鳴らし、徐行しています。多分、遮断機が下りていないので鉄道側の信号が赤のままなのでしょう。
 ODAか何かで施設は出来てもメンテナンスが行われないというよくある例。そういえば、この路線、亜鉛メッキで桁が新造されています、日本のODA?

途中駅でホームを新造中。手前は通常の低いホーム。ここはジャンクション駅で北に分岐してサラブリ/ロッブリーに向かう路線のためのホームのようです。もともとは貨物専用線のようですが、前後区間で旅客用の整備が進んでいます。

放置された駅。列車は今も停車しますが、乗降客いず。ガラスが割れているのは致し方ないとして、瓦屋根まで壊れていますから、20年以上は放置されていそう。ひょっとしたら、最初から使われていなかったりして。
 自分たちの金で作った施設なのか、あるいはどこかの国からの援助なのか。写真には写っていませんが、立派な給水塔(今にも倒れそう)もあり、自国の金では作っていなさそうではあります。

鉄道橋脚に貼られたEEC計画反対の看板。
「EEC反対、マッカサン鉄道敷地を守れ」
 大使館からメールがあり、7/26朝、ファランポーン駅でEEC計画の反対集会があるので、気を付けるようにと。EEC=東部経済回廊計画と呼ばれるもので、タイ東部に高速鉄道を建設し、経済の活性化を図るというのがメインシナリオ、、、某国が積極的後押ししているものです。前回の選挙でも争点になったもので、北部東北部に地盤を持つ野党が、反対しています。パタヤは東部で、高速鉄道ができれば便利だとは思いますが、今ある施設をちゃんと使えるように、便利に使えるようにするのが先だと思っています。

見渡す限りの田んぼ。田植えをする日本の田んぼに比べ、密集度が違います。
 ベトナムにいたころ、ホアさんが「南の人は怠け者、コメは撒いただけで生える、北は田植えをしなければならない」と。タイはほとんどが直播きで、イネは密集して生えています。作業用の通路もないでしょうし、これだけ密集していては、共倒れするのではないかと思うくらい。長粒米が「細くしか実が成長できない」のはこの栽培法だから?とも思えるくらい。

一部には黄色く色づいている田もあります。水さえあれば、2期作でも3期作でも可能なのでしょうね。でも、今年は、過去最悪の日照りだとか。水不足です。

景色を見ていると、何か曇っているな、霞か霧か?と思っているうちに、雨粒が車内に。
 ガラス戸を引き上げ暫し、10分後には雨域を通り過ぎ、また窓全開に。