15㎝級アポクロマート
中国の天体望遠鏡メーカーAskarからΦ151㎜のアポクロマート屈折鏡筒が発売されたという記事。
屈折望遠鏡には「色がつく」という弱点があり、これを①レンズを増やして補正する。②レンズの材料(硝材)を変えて対応するという「色消し」の方策があり、通常は①と②を組合わせてアポクロマート(=色消しという意味)屈折鏡筒ができます。
もともとの「色がつく」アクロマートレンズに比べて、アポクロマートはレンズ枚数が増え、高級な材質を使い、重量が増すので鏡筒構造もゴツクなり、結果として高価になります。
比較の意味で例示すると、私が所有するアクロマート鏡筒はΦ120㎜ですが、実売5万円で購入しています。
日本の天体望遠鏡販売店で購入できるアポクロマート鏡筒の価格です。
別売レデューサーを含めた価格になっています。
一部、価格不明なものも想定して書き入れていますのでその辺は悪しからず。
Φ120㎜で見ると、アクロマートで5万円に対してアポクロマートだと最低でも20万円台。
一口にアポクロマートといっても、レンズ構成枚数とかレンズの材料、焦点距離等によって相当バラツキがあり、Φ120㎜でも40万円を超えるものもあります。
現時点で(1年以内で)、新しい鏡筒を購入する計画はありませんが、現時点で所有しているアポクロマート鏡筒はΦ72㎜でありこの星像はきれいなので、より大径の望遠鏡で星を見てみたいという希望はあり、仮に購入するとすればどれかな、、、という気持ちで作ったのが上記グラフです。
Φ80からΦ120くらいで一括りにすると、口径の増加に伴って価格は上昇しますが、ほぼ一次的に増加する傾向が見らせます。Φ130でグンと立上り、Φ150でさらに上に跳ね上がります。
Φ120とΦ130で口径で1㎝しか違いませんが、価格が跳ね上がります。
鏡筒の重量はΦ120で5-6㎏のものが、Φ130で12㎏前後と倍増します。口径が1㎝増えた程度でなぜ重量が倍増するのかは不明ですが、結局この重量アップ分が価格が爆増する理由であることだけはわかります。
+++++
結局、新しい鏡筒を購入するとしても、どこで何をどのように見るかという使用形態というか目標があることが前提で、現時点でΦ120㎜のアポクロマートをどう使うか、その辺のイメージがありません。
多分、鏡筒の明るさ、視野の広さ辺りが選択基準になるであろうと思われ、その辺のところを頭の中で整理しているところです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。