本当は最初に確認しておくべきだったこと
赤道儀は本来、赤道儀として機能させるために「極軸合わせ」すなわち、
・経度に合わせて機材を傾ける
・軸は北極星方向(北半球)に向ける
ことが必要です。
これらは赤道儀の角度表示で緯度に合わせ、方位針で機材を北に向ければ概略OKです。
白い赤道儀Star Adventurer赤道儀は遠征用に購入したものです。
いいわけになりますが、雨季で空が全面的に空が晴れることがなかったため、この簡便な方法で赤道儀のセッティングを行っていました。
現在使用している望遠鏡制御ミニコンピュータASIAIRには、望遠鏡の極軸合わせをサポートする機能「PA(polar alignment)」があります。
星の自動導入や自動追尾を高精度に行おうとすると、極軸合わせの精度を高めることが必要で、赤い赤道儀ではPAを使用して赤道儀をセッティングしていましたが、この白い赤道儀で未だ行っていませんでした。
ASIAIRはZWO社の製品で赤い赤道儀はZWO製なので問題ありませんが、白い赤道儀は他社製なので何か面倒なことが起こりそうだと億劫になっていました。
案ずることもなく、赤い赤道儀同様の手順で無事に極軸合わせ完了。
画面にはPA作業に10分03秒掛かったという表示が出ています。
機械の指示に従って極軸を上げたり下げたり左右に振る作業は人力で行いますので、10分程度はかかるわけです。
iPad画面に「Congratulations」と花火の画像が出てきました。
機械に褒められるのも変な気分です。
極軸合わせの作業の結果、所定精度で極軸合わせが完了したというものです。
引き続き夕暮れの空にかかる月を自動導入。
最近はΦ203㎜を観望に使っているので、無事に月が導入できたところで機材撤収。
今回の確認作業で、敷地内あるいは近傍への星見遠征に出撃する準備が完了しました。
でも、この作業は本来は最初に行っていなければならなかったことではあります。
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