地方有名寺院での不正
タイで最も有名な寺院5つを選ぶとすると必ず入る寺院の高僧が、地元区長から不正理財で訴えられています。
不正の舞台となったナコンパノム。等の寺院としてタイ全土でも屈指の古刹
寺院の参詣道に鉄パイプが組まれています。
この写真を見ただけではよくわかりませんね、、
奥行き方向を見るとこんな感じで、寺院の例大祭に合わせて参道近くの歩道に鉄パイプが組まれ参詣客向けに食べ物や土産物を売る屋台のスペースが出来ています。
地元区長の言い分では、
・この場所は公的な場所であるにもかかわらず、行政等に許可を受けていない
・ここから上がる収益は年間1000万バーツ(4200万円)
・収益のほとんどが寺院高僧の懐に入って、寺院の会計に廻っていない。
とのこと。
地元区長は行政側の人間ですので許可権限などがあり、その人が許可を受けていないというのだからそうなのでしょうし、収益が高僧自身のポケットなのか、寺院の会計なのかいずれに入っているかは司直が銀行口座を調べれば明らかになるのでしょう。
流れ的には高僧は悪僧ということで還俗させられ、利益没収ということになりそうです。
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タイに仏教が入ったころ、寺院は街から離れて修行の場として設立されました。
喧騒を嫌い瞑想にふけるためには人のいない場所がよろしいわけです。
不労の僧侶が生きていくためには、乞食(こつじき)して庶民から食料等を得るしかなく、僧侶から祈りを受けたいという庶民の願いと、僧侶側のタンブンを受けるには人がいないと大変という事情から、寺院と街が近接するようになり、現在のタイの都市のほとんどは寺院を中心に形成されていきました、、、パタヤも同様です。
多分、街ができる過程で寺院として市場のスペースを確保し道路を整備するということにかかわってきた経緯があり、その場所から上がる利益の一部が寺院に還流するという利権構造ができたのだと思います。
そういった上納される金が寺院の会計に入り、寺院の整備や人々への布教に使われれば周辺住民としては何の文句はないはずなのですが、世俗を離れて仏僧になった人物も元は欲得のある人間なので、寺院に入ってくる金を自分の懐に入れる、、、いわゆる横領が行われたというのが記事の内容。
タイの仏教界を見ると「金に汚い」仏僧はいるものですが、今回のように寺院を支える地元から糾弾された場合には、強制還俗で私財没収、刑務所行きが待っています。
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