タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

カンペーンペット・スコータイ世界歴史遺産

 スコータイ世界歴史遺産はスコータイ、シーサッチャナライ、カンペーンペットの3つの地区からなります。
 スコータイとシーサッチャナライは王宮があったようですが、ここカンペーンペットは大河川ピン川に臨む要塞だったようです。副王くらいはいたかもしれません、、、


 遺跡は二つのエリアからなりこの日は要塞で囲まれた「官庁街」の遺跡を廻りました。
 規模的には山側にある仏教遺跡群の方が大きく、山間で森閑としており雰囲気のあるものですが、移動の途中なのでお手軽な方のみへの訪問となりました。 


 遺跡を巡る楽しみは、最初の頃は遺跡そのものを見ることでしたが、最近はもっぱら鳥見になっています。
 遺跡はきれいに整備されているのでずんずん奥に入れ、花や実のなる木々が植えられているので鳥も寄ってきます。
 今回も遺跡の写真より鳥写真の方が多くなりました。

 スコータイ遺跡の良い点は仏像が残っていることです。
 もちろん時代変遷の中で壊れてしまった仏像も多い中、首や腕を元の位置に戻して復元されていて、ビルマからの侵攻で仏像が粉々にされたアユタヤ遺跡にはない風景です。

 仏像本体はラテライト(鉄を含有する石材)を積み上げて表面に石こう?を塗布してつくっています。そういった意味では壊れにくいし、盗難にあうこともない

 雰囲気出ていますけどね、、、果たしてこれが現物なのか、後世の復元なのかは不明。


 例えば奈良の大寺院のように、都が京に移ったとしても莫大な土地を全国に所有して世俗化していったのなら、時代が下っても寺院の維持管理なされたのでしょうが、タイはそうならなかったようです。
 木材で作られた柱、板葺きの屋根であれば数十年で崩れ落ちて、仏像も野ざらしで熱帯の強烈な太陽に照らされればボロボロになるハズではあります。


 まあたぶん、後世に手が入っているのでしょう、、、

 大学には建築を学びたくて進学したので、寺院の廃墟を見て在りし日の姿を想像するのは楽しいものです。


 手前は切り石を立て並べた外壁です。現在は石が立ち並ぶだけですが往時、何らかの木造建築がこの壁の上に立っていたのかな、、、と想像するわけです。


 奥に仏塔が見え、手前に一段高い基壇が見えます。
 タイの仏教建築の基本では仏塔を奥に作り手前に本堂/講堂を作って仏像を祀り、仏教儀式を行ったようです。


 基壇も時がたち不動沈下で波打っています。

 基壇の上。柱を支えた礎石のみが残っています。


 一般に石を矩形に積み上げていって柱にする場合と、ここのように礎石を作り木の柱を載せるパターンがあるようです。アユタヤでは前者が多いです。
 地産地消というか、森林が多い山間の都であれば木材の柱になり、平地で河川沿いの土地であれば川の泥でレンガを作り積み上げていくということなのだと思います。


 ちなみに北部チェンマイには巨大な木柱を持つ木造寺院が多く、対して中部アユタヤからバンコクにかけては石造の柱、、、現在ではコンクリート製の柱の寺院が多いです。 

 写真コントラストがなくてはっきりしませんが、仏塔の廻りに回廊があります。


 回廊の目的は好まざるものを排除するものでしょうが、この場合は仏塔の周りを経などを唱えてグルグル回る通路として作られたのではないかと思われます。
 壁であれば壁一面でよいものを一面は壁で1面は柱になっていて、往時は屋根が架けられて回廊として使われたと想像できます。


 ちなみに仏塔の意匠も様々で、各地の仏塔を見て歴史的な変遷を分析してもいいのかなとも、、、、

   一部で不評の国立公園/歴史公園等での入場料の2重価格です。
 タイ語で書かれている部分、タイ人は一人20バーツ
 英語で書かれていている部分、外国人は一人100バーツ。


 一般の外国人旅行客はタイ数字で書かれればわかりませんからね、、、
 そしてタイに長期滞在するタイ語もある程度わかる人たちは、パタヤやプーケットでビールを飲んでいるだけなのでほぼ無関係、、、


 パタヤでビールも飲まず、国立公園とか歴史公園をよく利用する私にはちょっと残念な制度です
 タイもいい加減、自分たちを貧しい国だと吹聴するようなことはやめればいいのに。