ファイザー/バイオンテック・ワクチン
厚生労働省が6000万人分のワクチンを来年6月までに、ファイザー/バイオンテック企業連合から調達するとの報道。
記事によれば、他の企業から別途6000万人分のワクチンを確保する予定とも。
いつも読んでいるSeeking Alphaでも、同様の報道なされていました。
ただ、日本の報道には無い、多分「日本向けには欠けない内容」が書いてあります。
Yahoo日本の記事だと、来年6月までに日本人向けに供給される、、、、とあるわけですが、Seeking Alphaの記事だと、今年末までに1億ドース(5000万人分)が生産され、、、とあり、日本には半年遅れで供給される見込みです。日本人はワクチン接種を半年以上、待たなければなりません。
ちなみにこの先行生産されるワクチンは、米国/EUの医療関係者等のリスク業種の方に優先接種される予定です。
現在、アストラゼネカ/オックスフォード大学連合と、モデルナ、そしてファイザー/バイオンの3つが自由社会でワクチンを開発中で、ともに第3相臨床試験中です。
米国政府はモデルナ等のワクチン開発に現時点で5000億円以上をつぎ込んでいますし、英国とEUはアストラゼネカ/オックスフォード大学に資金供給しつつ、優先配布契約を結んでいます。
日本政府は日本国内の研究機関に100億円を渡している程度なので、結局、先行する企業群がワクチンを開発/生産しても、研究開発資金を提供した米国やEUに優先配布され、日本は後回しになります。
まあそれでも、日本はワクチンを買うだけのお金はありますから、多少遅れても、ワクチン接種はできるのですけれども。
++++以下、付け加えて
トランプは当初からうさん臭く、現時点では半分狂人ではないかとも、思っています。
ただし、前回の大統領選挙で共和党トランプが負け、民主党クリントンが勝っていたとしたら、海のものとも山のものともわからないワクチン開発に、5000億円(予算規模で2兆5000億円もの予算をつぎこむことは絶対にしなかったと思います。
クリントン/民主党にとって、製薬会社は薬価を釣り上げて保険制度を圧迫するものとしてしか見ておらず、薬価引き下げは現時点でも民主党の公約でもあるからです。
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