まぐさ石2枚、タイに戻る
約50年前にタイから密輸され、サンフランシスコのアジア美術館に展示されている古代クメール寺院に飾られていた2枚のまぐさ石が、3月にタイに返還される予定とのこと。
裁判でまぐさ石が「タイ国から盗まれたこと」が認められ、タイに返還されることが決議されたようです。
この2つのまぐさ石は、国際オリンピック委員会の前委員長であったブランデージ氏が所有し、サンフランシスコのアジア美術館に寄贈したというもの。
まぐさ石とは、上記写真のように、クメール寺院の出入り口の「梁」のことを言います。多くは赤砂岩に細かい彫刻が施されています。
クメール寺院で見るべきものとして第1位に挙げられるものです。
ただし、残念なことがあります。
冒頭の記事添付されていたまぐさ石の写真ですが、「きれいにクリーニング」されています。多分、酸等で表面を洗い、表面の風化した部分を取り除き、「一枚皮を剥いた」状態になっています。
見た目はきれいになっていて、現地で現物を見たことがなければ、ほとんどの人は「きれいな彫刻」と歓迎するのでしょうけど、まぐさ石の現物を追いかけている小生としては、「やけど」した痕を見るようで、痛々しいの一言。
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