貯水池での破堤
　いくつかの貯水池で堤防が崩れたという報道があります。

　東北部ベチャブーン。極論すれば、日本でもこういう光景はあると思います。
　ただし、日本と違うのは、ここが河口から直線距離で350㎞も奥地であること。

　やがてこの水は引くのでしょうが、その過程の中で下流側が同様規模、あるいは長い期間、水が滞留し、洪水となります。

　国道は各所で寸断。パタヤでも野菜は北部の寒冷な土地から輸送されてきます。
　物資不足になるのでしょうね。

　首都バンコクを守るため､､､というと怒る人もいると思いますが、中流域に許容を上回る水を流して、計画的に洪水を引き起こしています。
　ここはアユタヤ県ですが、もともと水郷のような地形であり、全村水浸し。
　アユタヤは世界遺産がある地ですが、遺跡群が水没しそうです。

　チャオプラヤ川のチャオプラヤダム。
　このダムを仕切ることによって中流域を計画的に洪水させていたわけですが、もうそれでは間に合わなくなり、下流、バンコク方面にどんどん水を流すようになっている状況

　バンコクの一つ上流側の県、パトゥンタニ県では洪水に備えよとの指令。
　見てもわかるように、もともと堤防がないような河なのと、この辺りで河口から60㎞ほど、干満の影響で海側に水が流れていかない時間帯もあります。
　メインの川がこんな感じなのでこれに流れ込む排水路も水を流せない状況なので、今日も昨日も雨勝ち、街から水が引きません。

　洪水発生個所です。まだまだ上流部です。