イエガラス
日本だとハシブトガラスとハシボソガラスという2種が、主なカラスだそうです。
実は、いつも愛用しているタイの鳥類図鑑にも2種類のカラスが掲載されていて、
一方はLarge-Billed Crowとあり、和訳すれば大きな嘴のカラスなので、ハシブトだろうと
思っていて、実際それは正解で、ハシブトガラスはタイにも生息しています。
日本でのもう一方のハシボソガラスは、英名だとCarrion Crowといいます。
図鑑に載っているタイのカラスは、てっきりハシボソガラスだと、思い込んでいました
上記はタイ鳥類保護協会の資料ですが、House Crow(イエガラス)とあり、Carrionでは
ありません。
Carrionとは「腐肉を食らう」という意味で、日本のハシボソガラスも、主として死肉、
腐肉を食べるので忌み嫌われているところでありますが、タイで生息していないようです
House Crow(イエガラス)ですが、もともとの原産はインドあるいは中国南部のようで
タイだと、マレー半島の西海岸側が主たる生息地で、左図のバンコクの斜め下、
パタヤ辺りになぜかポツリと生息地が色濃くあります。
東南アジアだとシンガポールが一大繁殖地で、マラッカ海峡の東岸に集中しています。
wikiによればシンガポールでの繁殖は「本来の分布地から人為的に移入されたもの」と、
しています。船が行き来するマラッカ海峡なので、船に乗ってイエガラスがやってきた
と考えられているようです。
左図、パタヤ近くを拡大すると、パタヤの隣町、レムチャパンだとわかります。
ちなみに、レムチャパンはタイの工業製品等を輸出するタイ最大の港、レムチャパン港が
あります。シンガポール同様、インドから船に乗ってきたのかもしれません。
レムチャパンでイエガラスを探すのも、一興かなと思っているところです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。