古代中国の24時間
本書、昨年12月の一時帰国の際に読了。
鎌倉幕府がいつ成立したは学びますが、頼朝が日常どんな生活をしていたかは不明です。
墓が残っていて、発掘調査をすれば人骨が出てきて、既往症や死因がわかるのかも
しれませんが、毎朝何時ごろ起きていたとか、食事はどんなものをいつ食べていたかは
私は知りません、、、どこかの本にはあるかもしれませんが。
この中公新書本は、古代の皇帝や中級官僚、庶民たちがどういう生活をしていたかを、
1日24時間に割り振って描いたものです。
新書形式を取っていますが、上記宣伝文にもあるように「エンターテイメント」新書で
あることに間違いはありません。
例えばですけれども、ガーッペッと、痰を吐くわけです、、、昔の人は。
では皇帝はどうしていたかというと、
・痰を吐くそぶりをすると近習が近づき、袖をさっと皇帝の口元辺りに差し出し、
皇帝はこれに痰を吐くわけです。そうすると、この近習は服を洗濯するという名目で
2週間の休みを貰えたとか、、、
・あるいは、これは非人道的というか滅茶苦茶ですが、異民族出身の美少年を侍らして
痰を吐きたいとき、その美少年の口の中に痰を吐く、、、など。
「秦漢時代の衣食住から性愛まで」という副題の如く、歴史の教科書には絶対に載らない
そして、知ってもあまり役に立つことはない古代の生活のありさまがふんだんに
描かれています。
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