タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

光害カットフィルター

 光害(こうがい、ひかりがい)が言われ始めたのが、私が高校生の頃。
 高校の天文部の先輩方が、県内で光害について議論し始めたのはわが校が最初だと、言っ
ていました。


 当時は、思えば軟弱な光害で、蛍光灯が眩しいという程度のお話で、ちょっと郊外に行け
ば、真っ暗な空が広がり、何とか星空写真は撮れました。


 その後、というか、タイでは今でもですが、道路照明に水銀灯やナトリウムランプが使わ
れ始め、暗い星の光をフィルムに溜め込むために、長時間露光しても、その分、光害の光も
フィルム上に溜まるため、モノクロ写真だと、白っぽくなってしまいました。

 10年以上前に、光害除去フィルターというものが売り出され、大手カメラメーカ製のもの
が、今では何種類か入手できるようになりました。


 仕組みは、フィルター面に特殊コートを施し、水銀灯やナトリウムランプの波長をカット
するというもの。画像はちょっと暗くなりますが、道路照明の光の影響が除去されるため、
長時間露光が可能になり、また星の光を現像で増光することにより、星空本来に近いものが
写真として得られるようになりました。


 ところが、昨今、世の中が変化し、LED化が進みました。
 LEDの波長は、ほぼ全波長に及ぶため、上記のような水銀やナトリウムに対応した波長を

カットするようなことでは、対応できなくなりました。

 最近のフィルターは、まず、ほぼ全波長をカットして、星雲や星団など天体の発する主要
4輝線(Hα、Hβ、OⅢ、SⅡ)のみを透過するようにしたQuadBPフィルター
(4本の波長バンドのみを透過する、という意味)に移行しつつあるようです。

シュミットブログ PlayerOne
 (現在、いろいろと問合せている販売店のブログから)


 このフィルターを使うと、パタヤのような光害地からでも星空撮影ができることを意味し
ています。


 現在、星を見に行くとということで300㎞とか500㎞離れたところへの移動を考えていま
すが、それが必要なくなります。上記写真は電子観望をしている写真ですが、ベランダに
撮影機材を置いて、私はいつものようにパソコンに向かいながら、望遠鏡へ次の星に向く
よう指示を出し、鏡筒がターゲットに向いたら電子シャッタを作動させるだけ。
 コーヒーを飲みながら、Youtubeを見ながら、すべて自室内から作業が出来ます。


 フィルターとしては高い部類です。40㎜サイズで2万円とかしますが、これを使うと、

オリオン大星雲など赤い星雲や、スバルなど青白い星が鮮やかに写せるようなので、私も買おうかと思っているところです。