電子観望
今回、望遠鏡を購入しようとしていますが、通常だと、観測手法は眼視か写真かに分かれます。
眼視は望遠鏡に接眼レンズを付けて直接、自分の目で観測/観望するもの。
写真は望遠鏡にカメラ本体を付けて写真撮影して、あとで確認するもの。
現時点で行おうとしているのはその中間、電子観望というものです。
人間の目は一瞬一瞬の光にしか反応せず、また、星々が放つすべての領域の光の波長に反
応できず、さらには都会には光が溢れ、星々の光を見えにくくしています。
使用するのはプラネタリーカメラともいわれる、天体観測専用カメラです。
このカメラの場合だと高さ7㎝、長さ40㎜、重さ180gというおもちゃみたいなカメラです
カメラと言ってもシャッターも、種々の操作ボタンもありません。中にはソニーの最新
CMOSセンサーとメモリーが入っていて、パソコンとケーブルで接続して制御します。
今まで、Sonyのフルサイズ・ミラーレスカメラを使って、チャンタブリで何枚もの写真
をスタック合成してノイズを除去し、光を増幅させる手法で写真を作り上げました。今回、
このカメラで望遠鏡を使って撮影する手法は、「ライブスタック」というもので、例えば、
オリオン大星雲を1枚3分間で撮影し、それを30回繰り返すような手法です。
チャンタブリでの撮影では、現地で撮影し、パタヤで合成しましたが、このカメラを用い
て行う手法は、現地でパソコンを用いて、撮った写真を連続的にスタック合成していくとい
う手法です。最初の1枚では、ぼやけたよくわからないものが、5枚、10枚と重ねていくこと
によって、順次、星雲の形を成し、色も付いてくる、、、というものです。
撮影を続けながら、パソコン画面を見ていれば、その過程が観望でき、最終的には写真と
しても形が残るというものです。、、、、と説明書にはありますが、最初からできるかは???
このSNSの写真は、上記プラネタリーカメラNeptune-CⅡで撮られた写真です。
オリオン座の三ツ星の下に見える馬頭星雲と、通称ランニングマンと呼ばれる星雲が写っ
ています。しかも、使用した望遠鏡はわずか口径3㎝の望遠鏡です。
現在、自動導入追尾経緯台に載せる望遠鏡本体を選択中ですが、最低でも5㎝、あるいは
7cm程度の口径があるものを検討中で、これより鮮やかな写真になるとは思いますけど、、、
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