揮毫する
将棋が好きで、SNSで将棋関連をフォローしていると、各棋士が揮毫した色紙をよく目にします。
五段の若い棋士からの投稿。
「、、、関西将棋会館で揮毫してきました」。
なんか釈然としない気分。
揮毫って、「揮毫していただく」みたいな感じで使うのであって、相手を敬う、あるいは依頼する側の自分を謙譲する言葉なのかな、、、と思っていました。
新明解で調べたら、「狭義では、知名人が書を頼まれて書くことを指す」とあります。
上掲の書が、誰かに頼まれていたものであれば、揮毫したもおかしくはなさそうです。
この場合は、五段の若手棋士が知名人という前提ですけれども。
なお、新明解での第一の意味は、「文字や絵を筆で書くこと」とあり、ニュートラルな言葉のようです。
私の所持している新明解は1989年版の第三版。山田忠雄さんが主幹となって編纂された、いわゆる「新明解第三版」で、もう30年以上前の辞書。ネットで調べてわかる最新の用例でも、広義ではニュートラルの意味合いとなるようです。
ただし、20かそこらの若い人が、自分で「揮毫した」などというのは、ちょっと偉ぶりすぎていないか?と感じてしまう、私は古い人間のようです。
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